2026/06/11 更新

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カドヤ シンタロウ
門屋 辰太郎
KADOYA SHINTARO
所属
未来社会創成研究院 地球生命研究所 特任助教
職名
特任助教
ホームページ
プロフィール

2007年3月 私立愛光高等学校卒業
2011年3月 東京大学理学部地球惑星環境学科卒業
2013年3月 東京大学大学院理学系研究科地球科学学専攻修士課程修了
2017年3月 東京大学大学院理学系研究科地球科学学専攻博士課程修了
2017年4月 東京大学大学院理学系研究科地球科学学専攻 特任研究員
2017年8月 University of Washington, Dept. of Earth and Space Sciences, Research Associate
2021年5月 国立研究開発法人海洋研究開発機構 Young Research Fellow
2023年8月 東京工業大学 (現:東京科学大) 地球生命研究所 特任助教

学位

  • 博士(理学) ( 2017年3月   東京大学 )

研究分野

  • 自然科学一般 / 固体地球科学

経歴

  • 東京科学大学   地球生命研究所   特任助教

    2023年8月 - 現在

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    国名:日本国

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  • 国立研究開発法人海洋研究開発機構   Young Research Fellow

    2021年5月 - 2023年7月

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    国名:日本国

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  • University of Washington, Seattle   Department of Earth and Space Sciences   Research Associate

    2017年8月 - 2021年4月

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    国名:アメリカ合衆国

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  • 東京大学   特任研究員

    2017年4月 - 2017年7月

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    国名:日本国

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所属学協会

論文

▼全件表示

MISC

  • O2-04 全球凍結状態にある系外地球型系外惑星の存在確率(口頭発表セッション2 系外惑星,口頭発表)

    門屋 辰太郎, 田近 英一

    日本惑星科学会秋期講演会予稿集   2014   "O2 - 04"   2014年9月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本惑星科学会  

    CiNii Books

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  • 炭素循環及び熱進化を考慮した地球型水惑星の表層環境進化とその多様性

    Kadoya Shintaro, Tajika Eiichi

    Proceedings of the ISAS Lunar and Planetary Symposium   46   5p   2014年8月

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    記述言語:英語   出版者・発行元:Institute of Space and Astronautical Science, JAXA ; [2006]-  

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  • O1-03 ハビタブルゾーンにおける地球型水惑星表層環境に対する炭素循環の影響(口頭発表セッション1(地球型惑星I),口頭発表)

    門屋 辰太郎, 田近 英一

    日本惑星科学会秋期講演会予稿集   2013   "O1 - 03"   2013年11月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本惑星科学会  

    CiNii Books

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  • S32-03 自転軸傾斜角が炭素循環の機能する系外地球型水惑星の気候に及ぼす影響の検討(口頭セッション32:惑星環境進化,口頭発表)

    渡邉 吉康, 田近 英一, 門屋 辰太郎

    日本惑星科学会秋期講演会予稿集   2011   73 - 73   2011年10月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本惑星科学会  

    CiNii Books

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講演・口頭発表等

  • Upper limit on H2 levels in the Archean atmosphere based on detrital magnetite 国際会議

    門屋 辰太郎, David C. Catling

    Goldschmidt 2018  2018年8月 

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    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • Lifetime of the warm climate of Earth-like planets in the habitable zone 国際会議

    門屋 辰太郎, 田近 英一

    Astrobiology Science Conference 2017  2017年4月 

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    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • Conditions for oceans on Earth-like planets with carbonate-silicate geochemical cycle 国際会議

    門屋 辰太郎, 田近 英一

    Astrobiology Science Conference 2015  2015年6月 

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    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • Effect of continental growth on climate in terms of carbonate-silicate geochemical cycle

    門屋 辰太郎, 田近 英一

    日本地球惑星科学連合2018年大会  2018年5月 

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    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • Outer limit of the habitable zone considered in terms of climate jump from snowball sate

    門屋 辰太郎, 田近 英一

    日本地球惑星科学連合2018年大会  2018年5月 

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    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 全球凍結期における大陸風化の可能性と物質循環に与える影響の検討

    研究課題/領域番号:26K07237  2026年4月 - 2030年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    門屋 辰太郎

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    配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )

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  • 木星系国際探査エウロパ・クリッパーでダスト分析から地下海に迫る

    研究課題/領域番号:24KK0075  2024年9月 - 2029年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  国際共同研究加速基金(海外連携研究)

    関根 康人, 門屋 辰太郎, 丹 秀也

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    配分額:20800000円 ( 直接経費:16000000円 、 間接経費:4800000円 )

    本研究は、太陽系氷衛星の地下海の化学や生命可能性に、探査の機会を利用して実証的に迫ることを目的とする。氷天体の化学や生命可能性に関して、特に重要視されるのが木星氷衛星エウロパである。エウロパには、エウロパ・クリッパー探査機が打ち上げられ、2030年初頭に本格探査を行う。この国際探査において、日本が得意とする海洋の地球化学や生命圏科学を宇宙に展開し、海洋化学の比較論を行う。海洋化学の比較論は、生命の比較論に発展する可能性を秘め、地球の海洋や生命の見方も変えうる。本国際共同研究を利用して、氷衛星の海洋化学の中核に日本グループがなる。
    初年度には、エウロパの表面での物質進化ならびに物質輸送をモデル化し、探査機データが得られる前段階での理論予測を行った。特に、エウロパ表面に偏って分布する二酸化炭素に関して、現在得られている望遠鏡観測データとモデルとの比較を行い、モデルの妥当性を確かめると共に、現在の観測を説明するためには、活発な内部から表面へのガス・物質供給が現在も起きていることを示唆した。
    また、エウロパ探査におけるデータ解析の準備として、カッシーニ探査機が取得したデータの再解析と室内実験との比較を行った。その結果、土星衛星エンセラダス地下海からの放出物のなかにエステルやエーテルなど新規の生命関連有機分子を発見し、さらに、それらが熱水環境で生成された可能性を国際共同研究によって示した。また、エンセラダス地下海から能出される塩物質(塩化物、炭酸塩、水酸化塩)の多様性を説明するモデルを、国際共同で提示し、日本グループはそれを実証する凍結実験を行い、論文としてまとめている。

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  • 最先端の階層的気候モデリングに基づく全球凍結イベントの推移条件解明への挑戦

    研究課題/領域番号:23K17709  2023年6月 - 2025年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  挑戦的研究(萌芽)

    藤井 昌和, 小玉 貴則, 門屋 辰太郎, 小長谷 貴志, 干場 康博

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    配分額:6500000円 ( 直接経費:5000000円 、 間接経費:1500000円 )

    古地形研究では、古地磁気記録を基にMarinoanおよびSturtianの全球凍結期(約7.2億年前ー6.35億年前)の海洋大陸配置を数値的に再現した。加えて、プレートモデルとマントルダイナミクスモデルを用いて海底・大陸地形の起伏を定量的に表現し、各時代の海洋底年代と地殻熱流量の分布を構築した。今後は、再現古地形と現代地形の水深・標高差や水深分布の妥当性、空気・海水・氷床の荷重の取り扱い、地殻熱流量の総量変動を詳細に検討する。
    高解像度全球雲解像研究では、富岳を活用した若手課題として世界最高解像度の気候数値実験を実施し、低太陽光度下の全球凍結状態の気候場を初期的に示した。今後はさらに詳細な気候解析を進める。
    大気海洋結合モデルの研究では、現代海陸分布を基に複数の恒星放射フラックス条件で数千年の長期積分を行い、全球凍結突入条件と突入後の海洋深層循環の変遷を検討した論文を投稿し、現在改訂中である。過剰な海面水蒸気沈着は地表境界層の拡散係数が原因であることを示し、感度実験により気候場への影響も明らかにした。査読指摘を踏まえ、大気風応力が海氷・海洋に伝わらない設定の追加実験を進め、古地形を適用した全球凍結実験も継続する。
    また、氷床下の水-岩石反応モデリングを行い、反応支配変数の検討と全球凍結期の大陸風化によるCO2消費量の予備計算を実施した。今後は水-岩石反応と気候のモデルを結合し、全球凍結遷移時の物質循環変化、特にCO2消費と栄養塩の海洋供給への影響を明らかにする。
    海洋生態系モデルでは、低次栄養段階モデル開発を継続し、現代気候下での生態系再現を実施した。今後はMIROCの全球凍結遷移時海洋物理場を用いた低次栄養段階生態系に関する実験を推進する。
    さらに、全球凍結に関する国際研究集会「EPPC Workshop 2024」を開催し、多角的な極限古環境の議論を進めた。

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  • 太陽系氷天体の海洋化学と有機化学進化の実験理論予測

    研究課題/領域番号:23H00144  2023年4月 - 2027年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(A)

    関根 康人, 渋谷 岳造, Smith Harrison, 丹 秀也, 門屋 辰太郎

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    配分額:46670000円 ( 直接経費:35900000円 、 間接経費:10770000円 )

    太陽系氷天体は、地下にある液体の海の存在から、生命存在可能性の高い天体として注目を集める。これら氷天体のうち、これまで海洋の化学・環境に迫ることができたのは、海水が宇宙に噴出するたった一つの天体であった。ところが、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって、海洋化学に関する観測データが、木星系から海王星系までで得られようとしている。本研究は、「A. 化学実験と流体計算に基づき海洋組成やその空間分布を予測する氷天体海洋モデル」と、「B.化学実験と複雑系理論に基づく有機化学進化ネットワークモデル」を構築し、観測データを解釈する。
    「A.氷天体海洋モデル」については、氷天体表面での二酸化炭素の低温極域への輸送を定量モデル化し、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で観測される表面二酸化炭素分布を説明するには、非常に最近に二酸化炭素が現在観測される地域に内部から供給される必要があることを突き止めた。また、地下海での生命必須金属イオン濃度を熱水実験と熱力学モデルから明らかにし、これら金属イオン濃度は地球と比べても非常に低く、生命活動自体を律速している可能性を示唆した。このように、モデル化する上での、鍵となるいくつかの化学反応過程を突き止めることができた。
    「B.有機化学進化」については、土星衛星エンセラダスのプルーム内の有機分子を再解析し、特に噴出直後のプルーム粒子からエステルやエーテルなど、生体関連分子が存在していることを示した。また、その存在を説明するため、エンセラダス環境を模擬した熱水合成実験を行い、実験と観測の対比を行った。このように有機化学進化を考える上で、天体内部の化学勾配が重要であるという知見を得ることができた。

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  • 全球凍結イベントにともなうホウ素循環変動の解明

    研究課題/領域番号:23K13199  2023年4月 - 2025年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究

    門屋 辰太郎

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    配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )

    本研究の目的は、全球凍結イベントに関連して生じるホウ素同位体比変動のメカニズムを明らかにすることである。従来、ホウ素同位体比は海洋のpH変動の指標として用いられており、原生代後期のマリノアン全球凍結で観測されているホウ素同位体比の負異常も、この文脈に則って解釈されていた。しかし、全球凍結イベントにおいて、ホウ素同位体比から想定されるようなpH変動がおきるかどうかについては疑義が呈されており、観測されるホウ素同位体比がどのような環境変動を示すのか、明らかではなかった。本研究では、ホウ素の循環モデルを用いて理論的な研究を行うことで、全球凍結イベントに関連して起こる大陸風化率の変動がホウ素同位体比の負異常を引き起こすことを明らかにした。本研究において明らかになったメカニズムは、一般的な全球凍結イベント仮説とも調和的であり、より現実的な解釈をホウ素同位体比データに与える。また、マリノアン全球凍結における負の異常とは異なり、同時代に発生したスターチアン全球凍結ではホウ素同位体比がほぼ一定であったことが観測されている。本研究の結果に基づくと、こうした違いが氷床下での岩石風化の違いによって生じたのではないかということが示唆される。

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  • 鉱物-マグマ間の2価鉄および3価鉄分配の決定とマントル酸化還元度進化モデルの構築

    研究課題/領域番号:21K18655  2021年7月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  挑戦的研究(萌芽)

    桑原 秀治, 中田 亮一, 門屋 辰太郎

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    配分額:6500000円 ( 直接経費:5000000円 、 間接経費:1500000円 )

    本研究は地球上部マントルおよび下部マントルの酸化鉄の価数分布に制約を加えることを目的としている。本年度はマントル形成前段階の金属核形成期におけるマグマオーシャン中の酸化鉄の価数に関する実験的制約を行った。具体的には圧力16~28 GPaの条件において、金属鉄共存下における橄欖岩、玄武岩組成マグマの2価鉄の不均化反応を制約した。その結果、圧力20GPa付近において2価鉄の不均化反応が急激に起こり始め、28GPaでは最大約40mol%のFe3+が金属鉄共存下においても2価鉄の不均化反応によって生成することが明らかとなった。この値は地球上部マントルの値に比べ、一桁程度高く、金属鉄がマグマオーシャンから効率よく除去された場合、非常に酸化的なマグマオーシャンが形成されたことを示唆する。
    また、マグマオーシャン固化過程における鉱物-マグマ間の2価鉄と3価鉄の分配を調べる前段階として、予備的な実験を行った。具体的には地球の主要材料物質と考えられているエンスタタイトコンドライトを基にしたマントル(Javoy et al., 2010)に関する融解相関係を下部マントル圧力条件(23~27GPa)において実験的に制約し、部分溶融温度条件およびリキダス相を明らかにした。その結果、当該圧力条件においてフェロペリクレースがリキダス相である橄欖岩に対し、エンスタタイトコンドライト的な物質から成るマグマオーシャンではブリッジマナイトがリキダス相となることが明らかとなった。

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  • 太陽系外地球型水惑星の表層環境進化に関する理論的研究

    研究課題/領域番号:15J01965  2015年4月 - 2017年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  特別研究員奨励費

    門屋 辰太郎

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    配分額:1700000円 ( 直接経費:1700000円 )

    本研究の目的は,惑星の熱進化に伴う二酸化炭素脱ガス率の変化と,中心星の光度進化に基づいて,地球型水惑星の気候進化,特に地球型水惑星がハビタブルである継続期間を明らかにすることである.本年度は,中心星のスペクトル型が地球型水惑星の気候進化に与える影響を検討した.
    長波長の放射は惑星大気や水氷に吸収されやすいため,低温な星周りの地球型水惑星のほうが高温な星周りの地球型水惑星に比べ,日射量がより低い場合でも温暖な気候を維持できると考えられてきた.炭素循環の影響を考慮した場合にも低質量星周りのほうが温暖気候を維持しやすいという傾向は同様であり,特にハビタブルゾーン内縁部(i.e., 日射量が高い場合)では,低質量星周りの地球型水惑星のほうが,温暖な気候から全球凍結に遷移する臨界の二酸化炭素脱ガス率が低いことが確認された.一方,ハビタブルゾーン外縁部(i.e., 日射量が低い場合)では,炭素循環の持つ負のフィードバックの影響で大気中の二酸化炭素分圧が大きくなる.こうした高二酸化炭素分圧大気においては,大気の光学的厚さが厚くなり,中心星放射の吸収に対する地表面アルベドの影響が低下するため,中心星放射のスペクトルの違いによって生じる正味中心星放射量の差は小さくなる.その結果,ハビタブルゾーン外縁部では,中心星質量の違いによる臨界二酸化炭素脱ガス率の違いは小さいことがわかった.
    前年度までの成果と併せると,地球型水惑星が温暖な気候を維持できる期間は,中心星のスペクトル型や質量(i.e., 光度進化のタイムスケール)の影響を受けず,典型的に約40億年程度であるということがわかった.こうした成果から,今後の系外惑星観測において地球に類似した温暖な惑星を見つけるためには,軌道要素だけではなく,惑星系の年齢を考慮し,特に若い惑星系に注目することが必要であると考えられる.

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担当経験のある科目(授業)

  • 地球生命研究基礎特論

    2025年10月 - 現在 機関名:東京科学大学

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  • 現代の数学と物理学

    2025年4月 - 現在 機関名:東洋大学

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