2025/09/30 更新

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カネザキ アサコ
金﨑 朝子
KANEZAKI ASAKO
所属
情報理工学院 准教授
職名
准教授
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プロフィール
2008年3月東京大学工学部卒業。2010年3月同大学院情報理工学系研究科 修士課程修了。2010年4月より日本学術振興会特別研究員(DC1)。2013年3月同大学院同研究科博士課程修了、博士(情報理工学)。(株)東芝研究開発センター正規職員、同大学院同研究科助教を経て、2016年4月より産業技術総合研究所人工知能研究センター勤務。機械学習を用いた三次元物体認識、物体検出、ロボットビジョンの研究に従事。IEEE RAS Japan Chapter Young Award、 PRMU研究奨励賞、船井研究奨励賞、RSJ研究奨励賞を受賞。
外部リンク

学位

  • 博士(情報理工学) ( 東京大学 )

研究分野

  • 情報通信 / 知能情報学

論文

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書籍等出版物

  • コンピュータビジョン ―広がる要素技術と応用― (未来へつなぐ デジタルシリーズ 37)

    米谷 竜, 斎藤 英雄, 池畑 諭, 牛久 祥孝, 内山 英昭, 内海 ゆづ子, 小野 峻佑, 片岡 裕雄, 金崎 朝子, 川西 康友, 齋藤 真樹, 櫻田 健, 高橋 康輔, 松井 勇佑, 米谷 竜, 斎藤 英雄( 担当: 共著)

    共立出版  2018年6月  ( ISBN:4320123573

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    総ページ数:264  

    ASIN

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MISC

  • 教師なし画像セグメンテーションのベーシックな手法と 深層学習ベースの手法の紹介

    金崎 朝子

    Medical Imaging Technology   39 ( 4 )   142 - 147   2021年9月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本医用画像工学会  

    教師なし画像セグメンテーションは,医用画像処理をはじめとするさまざまな研究分野において重要な技術である.教師なし画像セグメンテーションのベーシックな手法は,何らかの人間が設定した特徴量に基づき,特徴類似度と空間的連続性を考慮した方法で画素のクラスタリングを行う.これに対し,筆者らは畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の教師なし学習を画像セグメンテーションに応用する手法を提案した.提案したCNN は,一般的な教師あり画像セグメンテーションと同様に,入力画像の各画素がどのクラスターに属するかを推定する.しかし,画素ラベルの教師信号やネットワーク事前学習を一切必要とせず,対象画像の入力時にはじめてネットワークの学習を行う.本稿では,このような教師なし画像セグメンテーションを行う従来のベーシックな手法,および深層学習を用いた筆者らの提案手法について解説する.

    DOI: 10.11409/mit.39.142

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  • 5分で分かる!? 有名論文ナナメ読み:Zhang, Qi and Goldman, Sally A : EM-DD : An Improved Multiple-Instance Learning Technique

    金崎 朝子

    情報処理   62 ( 2 )   100 - 101   2021年1月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:[出版社不明]  

    弱教師あり学習の一種であるMultiple-Instance学習では,インスタンスの集合に対して正か負かの教師ラベルが与えられる.正の集合は少なくとも1つ以上の正のインスタンスを含み,負の集合は負のインスタンスのみを含む.このように定義された「集合のラベル」を手がかりとして正のインスタンスを発見する.Multiple-Instance学習を解くことは,何らかの事象の原因を突き止める行為に近い.たとえば,薬物活性予測問題において,さまざまな分子構成の薬物を集めて実験することで,活性化の原因となる分子の低エネルギー構造体を発見することも可能だ.本稿では,このような問題を効率的に解くことが可能なEM-DDという手法を紹介する.

    DOI: 10.20729/00208933

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  • 動的環境下におけるロボットの動作生成

    太田 佳, 金崎 朝子

    日本ロボット学会誌   39 ( 7 )   581 - 586   2021年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:一般社団法人 日本ロボット学会  

    DOI: 10.7210/jrsj.39.581

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    その他リンク: http://id.ndl.go.jp/bib/031702533

  • MIRU2016若手プログラム報告 (マルチメディア・仮想環境基礎) 査読

    舩冨 卓哉, 石井 雅人, 井上 中順, 金崎 朝子, 高橋 康輔, 道満 恵介, 吉岡 隆宏

    電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報   116 ( 412 )   283 - 290   2017年1月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:電子情報通信学会  

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  • MIRU2016若手プログラム報告 (パターン認識・メディア理解) 査読

    舩冨 卓哉, 石井 雅人, 井上 中順, 金崎 朝子, 高橋 康輔, 道満 恵介, 吉岡 隆宏

    電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報   116 ( 411 )   283 - 290   2017年1月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:電子情報通信学会  

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  • MIRU2016若手プログラム実施概要と次回の企画紹介 査読

    舩冨 卓哉, 石井 雅人, 井上 中順, 金崎 朝子, 高橋 康輔, 道満 恵介, 吉岡 隆宏, 浦西 友樹

    情報・システムソサイエティ誌   21 ( 4 )   16 - 22   2017年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:一般社団法人電子情報通信学会  

    DOI: 10.1587/ieiceissjournal.21.4_16

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  • 部分空間法とカラー立体高次局所自己相関特徴を用いた高速三次元物体認識

    金崎朝子

    画像の認識 理解シンポジウム (MIRU), 2009   103 - 110   2009年

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産業財産権

受賞

  • 研究奨励賞

    2015年9月   日本ロボット学会   RGB-D画像からの物体検出における対応点集合類似度の学習

    金崎朝子

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  • FFIT研究奨励賞

    2014年4月   公益財団法人船井情報科学振興財団   対象毎の負例クラスの導入による実世界からの多クラス物体認識

    金崎朝子

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  • 研究奨励賞

    2012年9月   電子情報通信学会パターン認識・マルチメディア理解研究会 (PRMU)   大規模画像データセットを用いたマルチクラス物体検出器の同時学習 ~ 物体毎に特化した負例クラスの導入 ~

    金崎朝子

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  • IEEE Robotics and Automation Society Japan Chapter Young Award (ICRA 2010)

    2010年5月   IEEE   High-speed 3D Object Recognition Using Additive Features in A linear Subspace

    金崎朝子

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 大規模学習モデルと3D仮想空間をつなぐ実世界AIのゼロショット学習

    研究課題/領域番号:23K28116  2023年4月 - 2026年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    吉安 祐介, 金崎 朝子, Caron Guillaume

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    配分額:18850000円 ( 直接経費:14500000円 、 間接経費:4350000円 )

    2023年度は、本研究の基盤となるデータセットとベースラインモデルを整備し、物体、人間、環境と行動を対象とした実世界AIモデルのプロトタイプを構築した。
    テーマ①<物体認識>においては、CNN特徴量を用いた物体トラッキング(ビジュアルサーボ)技術を研究した。従来はカラー画像を入力とするビジュアルサーボ技術が主流であったが、本手法ではVGGやHRNetなどのCNNから抽出した特徴マップを用いることを検討した。また、特徴マップにK means クラスタリングを適用することで次元圧縮処理した。このように処理した特徴マップを用いてDirect visual servoingの実現を試みたが、マップ上にノイズが残り、ロボットアームに搭載して動作するにまでは至らなかった。2024年度は、これまでに開発したビジュアルサーボのプロトタイプを改良しロボットアーム実機での実験を行う。加えて、vision transformerなど大規模なモデルから抽出した特徴マップの利用を検討する。
    テーマ②<人間形状復元>においては、人間の3Dメッシュデータと人間2Dポーズ画像を大まかにフィッティングしたデータセットを構築した。また、拡散トランスフォーマモデルを用いた3次元形状生成手法を構築した。
    <BR>
    テーマ③<Embodied AI>においては、1000件の屋内環境を撮影した動画に対してNerfを適用して3D自由視点生成データを作成するとともに、LLMや拡散モデルを用いたナビゲーション行動生成Embodied AIのベースラインモデルを準備した。

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  • 微分可能クラスタリングによる教師なし画像セグメンテーションの深層学習に関する研究

    研究課題/領域番号:20K19837  2020年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

    金崎 朝子

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    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    画像セグメンテーションは物体等のまとまり毎に画像領域を分割するタスクであり,画像処理の本質的な課題の一つである.従来手法では色やテクスチャを表す画像特徴量を人間が定義し,特徴量の類似度に基づいて領域を分割する方法が主に使われていた.これに対し,昨今の深層学習を用いた手法によれば,車,人,道路等の意味的なまとまりを持った画像領域を分割しラベルを付与するセマンティックセグメンテーションが可能になってきている.しかしながら,深層学習には大量の教師データが必要である.そこで本研究は,教師データを一切必要としない教師なし深層学習による画像セグメンテーションを開発する.
    昨年度は,これを実現するための微分可能クラスタリングという基盤技術を提案し,理論を確立するとともに,様々なデータセットで有効性を評価した.提案手法は入力画像に対し,特徴抽出モジュールと画素クラスタリングモジュールをEnd-to-Endに学習することで,双方を最適化する.さらに,二次元画像だけでなく動画像データのセグメンテーションへ応用し,様々なアプリケーションへと発展させた.
    本研究成果について,今年度は「教師なし画像セグメンテーションのベーシックな手法と深層学習ベースの手法の紹介」という論文タイトルで,日本医用画像工学会(JAMIT)誌「MEDICAL IMAGING TECHNOLOGY 39(4)」の特集論文を寄稿した.さらに,第15回IEEE Signal Processing Society (SPS) Japan Student Journal Paper Awardを受賞した.

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  • 物体の分かりやすい説明表現のための絵描き歌自動生成に関する研究

    研究課題/領域番号:16K12455  2016年4月 - 2019年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究  挑戦的萌芽研究

    金崎 朝子

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    配分額:3380000円 ( 直接経費:2600000円 、 間接経費:780000円 )

    写真に写っている物体を分かりやすい表現で説明することを目指し,物体認識技術を応用した絵描き歌自動生成システムの要素技術開発に取り組んだ.未知の物体を言語で表現するとき,人はよりイメージしやすい物体を用いて「○○のような」「××を△△に乗せたような」といった比喩的表現を生成する.これを機械が実現するために,様々な角度から物体を撮影して一般的な名称を推論する物体認識技術の開発,および事前知識を使用せず,画像内の物体をパーツに分解する教師無し画像セグメンテーション技術の開発を行った.

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  • 実世界知識データベース構築のための自律撮影ロボット行動計画に関する研究

    研究課題/領域番号:26880004  2014年8月 - 2016年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 研究活動スタート支援  研究活動スタート支援

    金崎 朝子

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    配分額:2470000円 ( 直接経費:1900000円 、 間接経費:570000円 )

    実世界における有用な画像データベースを自動構築する自律移動ロボットを提案し、物体検出の基盤技術の研究開発を行った。第一に、物体検出をグラフマッチング問題として定式化した場合のパラメータを自動学習する手法を提案した。グラフマッチングパラメータを最適化する手法はいくつか知られているが、本手法は物体検出の精度を上げる目的関数を明示的に最適化する点が新しい。本研究は3DV 2014で発表した他、日本ロボット学会研究奨励賞を受賞した。第二に、未知の物体を検出する手法として、三次元空間から物体候補領域を事前知識なしに抽出する手法を提案した。本研究はIROS 2015で発表し、ソースコードを公開した。

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  • 実物体インターネットの実現に向けた、ロボットによる三次元認知地図の獲得と利用

    研究課題/領域番号:10J09072  2010年 - 2012年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

    金崎 朝子

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    配分額:2100000円 ( 直接経費:2100000円 )

    博士後期課程の最終年度であったため,これまでに得られた研究成果である知見をまとめ,「対象毎の負例クラスの導入による実世界からの多クラス物体認識」と題する博士論文の執筆に従事した.従来,コンピュータビジョン分野において,画像に写っている物体の名前やカテゴリ名を特定する"物体識別"タスクと,画像から対象物体の位置を同定する"物体検出"タスクが広く研究されてきた.しかしながら,「何がどこに存在するか」を判断するタスク,すなわち"物体識別兼検出"タスクは,その重要性に相反して深く議論されてこなかった.また,これらのタスクは主にインターネット等に存在する画像データセットを対象とした機械学習により実現されてきたが,物体の位置や姿勢変化による見え方の変化,また照明変動や物理的な変形への対処は依然として難解な課題であった.本論文では,多クラス物体認識の問題を定式化し,「物体ラベルに対応した物体領域の発見」と「物体認識器の最適化」の二つの課題の解決を要求機能として述べた上で,多数の物体の候補領域に対して識別と検出を同時に行う手法の提案を行った.また評価実験として,100個の対象物体クラスを含む雑多な実環境計測三次元データからの多クラス物体認識を行った.本実験では,100個中の70個の対象物体について正しい領域の発見に成功し,また後段の物体認識器の最適化処理を行うことで,信頼度の高い出力結果の精度をより向上させることができた.このとき,提案手法によって正解の物体の認識率を向上させ,かつ誤認識率を抑えることが可能であった.
    本論文の内容は,特別研究員研究課題「実物体インターネットの実現に向けた、ロボットによる三次元認知地図の獲得と利用」において最も根幹となる「実世界からの多クラス物体認識」技術開発において真に必要不可欠な第一歩を踏み出したものであり,滞りなく研究遂行が行われたといえる.

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