2025/07/20 更新

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ヤマモト ヒロフミ
山元 啓史
YAMAMOTO HILOFUMI
所属
リベラルアーツ研究教育院 教授
職名
教授
ホームページ
通称等の別名
Hilo Yamamoto
外部リンク

学位

  • Ph. D. in Linguistics ( オーストラリア国立大学 )

研究キーワード

  • 言語学, 日本語教育

  • 日本語教育

  • 語彙論

  • Study of Lexicon

  • Linguistics

  • 言語学

  • Methods of Japanese Teaching

研究分野

  • 人文・社会 / 言語学

  • 人文・社会 / 日本語教育  / 教育システム論

学歴

  • オーストラリア国立大学   人文科学研究科

    - 2005年

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    国名: オーストラリア連邦

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経歴

  • 東京工業大学   留学生センター   准教授

    2009年

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  • オーストラリア国立大学   アジア研究学部   客員研究員

    2006年 - 2009年

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  • カリフォルニア大学サンディエゴ校   環太平洋大学院大学   客員研究員

    2000年 - 2003年

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  • カリフォルニア大学サンディエゴ校   環太平洋大学院大学   文部省在外研究員

    1997年 - 1998年

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  • 筑波大学   文芸・言語学系(留学生センター)   講師

    1995年 - 2000年

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  • 筑波大学   文芸言語系(留学生センター)   助手

    1992年 - 1995年

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所属学協会

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論文

  • SPOTにおける文法項目と妥当性

    山元 啓史, 小林 典子

    日本語教育方法研究会誌   6 ( 1 )   58 - 59   1999年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本語教育方法研究会  

    The validity of SPOT as a placement test has been widely studied by researchers not only in Japan, but also in USA, Australia, Korea, Indonesia, Germany, Holland, and so on. Nonetheless, we don't know yet exactly what SPOT measures. Especially, it is not clear what skill or knowledge SPOT requires the examinees to use in order to answer it correctly. In this paper, we investigate the validity of SPOT by comparing its grammar items with those used in DGT (Diagnostic Grammar Test). The analysis of the data from these two tests suggests that SPOT is capable of testing the examinees' grammatical knowledge when the answer can be figured out from the context adjacent to parentheses.

    DOI: 10.19022/jlem.6.1_58

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  • 日本語能力簡易試験(SPOT)における音声テープの役割に関する研究

    フォード 丹羽 順子, 小林 典子, 山元 啓史

    日本語教育方法研究会誌   1 ( 3 )   18 - 19   1994年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本語教育方法研究会  

    日本語能力簡易試験(SPOT)は、音声テープを聞きながら解答用紙に書かれた同じ文を目で追っていき、文中の( )に聞こえた音(ひらがな1字)を書き込ませる形式のテストで、日本語学習者の日本語能力を簡単かつ短時間で測定するものである。本稿では、SPOTにおけるテープの要因を検討し、テープが被験者にどう影響しているかを見るために、テープ無しでも実施した。その結果、成績上位群では、有テープ版の方が成績が良かったが、下位群では無テープ版の方が成績が良く、有意差も見られた。このことから、テープは、実時間処理のできる日本語能力の高い者には正答を助けるように働くが、一方、そうでない低い者には、処理の未熟さから時間的制約が生じる点で負に働き、その役割を異にすると言えよう。

    DOI: 10.19022/jlem.1.3_18

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  • 日本語能力簡易試験の開発に向けての一考察(教育編)

    小林 典子, フォード 順子, 山元 啓史

    日本語教育方法研究会誌   1 ( 1 )   16 - 17   1993年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本語教育方法研究会  

    ここで言う「日本語能力簡易試験」というのは、筆者の考案した形式のテストで、テストに要する時間は約10分程度、採点も単純で短時間に処理のできるものである。これは、平仮名1字分の穴埋め聞き取りテストで(以後「聞きテスト」と呼ぶ)、穴埋めが要求されているのは、文法項目部分の一字分である。受験者は、テープを聞きながら、同時に、解答用紙に書かれた同じ文を目で追い、各問につき1ヶ所の空欄に聞こえた音を平仮名で書き込むことが要求されている。この「聞きテスト」は筑波大学留学生センターのプレースメントテストの文法、及び、総合得点との間に高い相関(相関係数0.80以上)を示していることから、簡易・日本語能力試験として利用できると考えている。この解答用紙の穴埋め文は、漢字仮名混じりで示されているため、漢字能力の差がテスト結果に与える影響の有無を調べる必要を感じた。統計処理の結果、影響に有意差は見られなかったが、多少の傾向は漢字能力の低い受験者について見られた。従って、このテストを実施する際は、漢字仮名混じり版と仮名版の2つの解答用紙を用意し、受験者の希望するほうを、選ばせるとよいであろう。

    DOI: 10.19022/jlem.1.1_16

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書籍等出版物

  • Japanese: A Comprehensive Grammar

    Routledge  2001年  ( ISBN:041509920X

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  • Japanese: A Comprehensive Grammar

    Routledge  2001年  ( ISBN:041509920X

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  • 日本語文法・グレード別問題集

    山元, 啓史

    SNG  1987年 

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    総ページ数:2冊   記述言語:日本語  

    CiNii Books

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MISC

  • 日本語ディクテーションサイト(D4E)の開発

    佐藤 礼子, 榎原 実香, 小松 翠, 山元 啓史

    日本語教育方法研究会誌   28 ( 2 )   128 - 129   2022年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本語教育方法研究会  

    DOI: 10.19022/jlem.28.2_128

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  • 日本語オンライン簡易テスト LEAP の開発―かな入力の実装と難易度調整―

    佐藤 礼子, 榎原 実香, 山元 啓史

    日本語教育方法研究会誌   28 ( 1 )   88 - 89   2021年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本語教育方法研究会  

    DOI: 10.19022/jlem.28.1_88

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  • 分類コードつき八代集用語のシソーラス

    山元啓史

    日本語の研究   5 ( 1 )   46 - 52   2009年

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  • 分類コードつき八代集用語のシソーラス

    山元 啓史

    日本語の研究   5 ( 1 )   46 - 52   2009年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本語学会  

    古語はさまざまに表記されるため、コンピュータで処理・分析するのは難しい。これを確実に行うためには、一貫した基準で表記を統一する必要がある。本稿では、分類語彙表のコード体系に準拠した歌ことばシソーラス(語彙一覧表)の作成について報告する。さまざまに表記された語はコンピュータでシソーラスを参照することで、一貫した手続きで代表的な語形や語彙コードに変換することができる。筆者は、八代集(905頃-1205)の和歌、約9,500首に見られるさまざまな表記を収集し、シソーラスを作成した。これにより、異形同語の特定と分類カテゴリ別の検索・集計が簡易にできるようになった。

    DOI: 10.20666/nihongonokenkyu.5.1_46

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  • 共出現パターンによる歌ことばの分析: 八代集における「吉野の桜」をめぐって

    山元啓史

    語彙研究   ( 6 )   12 - 19   2008年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:語彙研究会  

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  • ネットワークによる歌ことばのモデリング

    山元啓史

    語彙研究   5 ( 5 )   21 - 30   2007年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:語彙研究会  

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  • Modelling of Classical Poetic Vocabulary Based on Graph Representations

    Hilofumi Yamamoto

    The Journal of the Study of Vocabulary   5   21 - 30   2007年

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  • 和歌のための品詞タグづけシステム

    山元啓史

    日本語の研究   3 ( 3 )   33 - 39   2007年

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  • 和歌のための品詞タグづけシステム

    山元 啓史

    日本語の研究   3 ( 3 )   33 - 39   2007年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本語学会  

    DOI: 10.20666/nihongonokenkyu.3.3_33

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  • Internet Based Self-Assessment for Language Skills

    Internet Based, Self-Assessment for, Language Skills

    Learning Japanese in the Network Society   89 - 102   2002年

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  • Internet Based Self-Assessment for Language Skills

    Internet Based, Self-Assessment for, Language Skills

    Learning Japanese in the Network Society   89 - 102   2002年

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  • A Gradual Approach to Technology Based Instruction

    A Gradual, Approach to Technology, Based Instruction

    Learning Japanese in the Network Society   41 - 70   2002年

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  • A Gradual Approach to Technology Based Instruction

    A Gradual, Approach to Technology, Based Instruction

    Learning Japanese in the Network Society   41 - 70   2002年

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  • 日本語能力の測定 : 学習者特性とSPOT得点の関係

    小林 典子, 山元 啓史

    筑波大学留学生センター日本語教育論集   ( 12 )   125 - 137   1997年2月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:筑波大学留学生センター  

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  • 日本語能力の新しい測定法「SPOT」

    小林典子, フォード丹羽順子, 山元啓史

    世界の日本語教育   ( 6 )   201 - 18   1996年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:国際交流基金日本語国際センタ-  

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  • A New Method of Testing Japanese Language Proficiency

    Noriko Kobayashi, Junko Ford-Niwa, Hilofumi Yamamoto

    Japanese Language Education around the Globe   ( 6 )   201 - 18   1996年

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  • 日本語能力簡易試験(SPOT)の得点分布傾向 : 中上級向けテストと初級向けテスト

    小林 典子, フォード丹羽 順子, 山元 啓史

    筑波大学留学生センター日本語教育論集   ( 10 )   107 - 119   1995年2月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:筑波大学留学生センター  

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  • Evaluation and Evaluation Methods of System for Reading Technical Texts

    YAMAMOTO Hilofumi

    日本語教育   85 ( 85 )   90 - 100   1995年

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    記述言語:英語   出版者・発行元:学術雑誌目次速報データベース由来  

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  • 専門日本語読解支援システムの評価と方法

    山元啓史

    日本語教育   ( 85 )   90 - 100   1995年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本語教育学会  

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  • 「日本語能力簡易試験(SPOT)」は何を測定しているか--音声テ-プ要因の解析

    フォード丹羽, 順子, 小林 典子, 山元 啓史

    日本語教育   ( 86 )   93 - 102   1995年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本語教育学会  

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  • The Effect of Signaling in Scientific and Technical Passages in Japanese (1) The Case for Native Readers

    Hilofumi Yamamoto, Suteo Kimura

    The Journal of Science Education in Japan   18 ( 3 )   124 - 41   1994年

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  • Signaling が日本語の科学技術文献読解に及ぼす効果

    山元啓史

    世界の日本語教育   ( 4 )   45 - 60   1994年

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  • The Effect of Signaling in Scientific and Technical Passages in Japanese (1) The Case for Native Readers

    Hilofumi Yamamoto, Suteo Kimura

    The Journal of Science Education in Japan   18 ( 3 )   124 - 41   1994年

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  • The Effect of Signaling for Understanding Technical Text in Japanese

    YAMAMOTO H.

    Japanese Language Education around the Globe   4 ( 4 )   45 - 60   1994年

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    出版者・発行元:The Japan Foundation Japanese Language Institute  

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  • 日本語能力簡易試験としての「聞きテスト」 : 解答形式の漢字要因に関する分析

    小林 典子, 丹羽 順子, 山元 啓史

    筑波大学留学生教育センター日本語教育論集   9   149 - 158   1994年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:筑波大学  

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  • コンピュータによる既習者のための事前診断テスト

    市川保子, 山元啓史

    日本語教育   ( 78 )   106 - 118   1992年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本語教育学会  

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  • Computer Diagnostic Testing for the Advanced Learners of Japanese

    Yasuko Ichikawa, Hilofumi Yamamoto

    The Society for Teaching Japanese as a Foreign Language   ( 78 )   106 - 118   1992年

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講演・口頭発表等

  • A Computer Analysis of Place Names in Classical Japanese Poetry

    Atti dell Terzo Convegno di Linguistica e Didattica della Lingua Giapponese, Roma 2005  2005年 

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  • コンピュータによる歌枕の分析

    2005年 

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  • 古今和歌集パラレルデータベースと公開システム

    2002年 

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  • 日本語教育のためのデータベース 竏茶fータベースを使いこなすために竏驤

    2002年 

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  • Kokinwakashu Parallel Text Database and Management System for Mathematical Analysis

    PNC International Conference for Computer and Humanities  2002年 

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  • Database for Japanese Teaching ResourcesL: What is the Nature of Database?

    The Third International Conference of Computer Assisted and Teaching and Leaning Japanese  2002年 

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  • モデリングによる歌ことばの変遷と分析: 八代集・歌ことばシソーラスの開発

    じんもんこん2007, 人文科学とコンピュータシンポジウム  2007年 

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  • Extraction and Visualisation of the Connotation of Classical Japanese Poetic Vocabulary

    IPSJ-SIG Computers and Humanities Symposium 2006  2006年 

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  • An Analysis of Historical Changes of Japanese Poetic Vocabulary using Computer Modelling Poetic Thesaurus for the Hachidaishu (ca. 905-1205)

    IPSJ-SIG Computers and Humanities Symposium 2007  2007年 

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  • 研究支援機能を強化したデータベース・システムの開発

    じんもんこん2007  2007年 

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  • 歌ことばの可視化とコノテーションの抽出: グラフによる共出現パターンの作り方

    じんもんこん2006, 人文科学とコンピュータシンポジウム  2006年 

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  • Development of the MeCab Dictionary for Classical Japanese Poems Based on the Hachidaisyu Corpus

    The 15th Symposium of Humanities and Database  2009年 

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  • 八代集シソーラスによる歌ことばの分析: シソーラスの開発と可視化システム

    じんもんこん2008, 人文科学とコンピュータシンポジウム  2008年 

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  • Database System as a Research Tool for Humanities

    IPSJ-SIG Computers and Humanities Symposium 2007  2007年 

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  • 和歌解析用MeCab辞書の開発竏樗ェ代集解析済みコーパスによる学習竏驤

    第15回公開シンポジウム「人文科学とデータベース」  2009年 

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  • The Development of the Hachidaishu (ca. 905-1205) Thesaurus with the Classification Codes Based on Semantic Principles, and the Visualization System of Poetic Vocabulary Construction

    IPSJ-SIG Computers and Humanities Symposium 2008  2008年 

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受賞

  • 山下記念研究賞

    2016年3月   情報処理学会   二十一代集シソーラスのための漸近的語彙対応システムの開発

    山元啓史

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  • 科学教育研究奨励賞

    1995年  

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    受賞国:日本国

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  • 筑波学徒資金財団特別表彰

    1992年  

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    受賞国:日本国

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 歌ことばの歴史的変遷の特徴を解析するツール群とデータセットの開発

    研究課題/領域番号:23K00545  2023年4月 - 2026年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    山元 啓史, ホドシチェク ボル

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    配分額:3770000円 ( 直接経費:2900000円 、 間接経費:870000円 )

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  • 日本語能力診断のためのオンラインテストLEAPの開発と測定支援システムの構築

    研究課題/領域番号:22K00658  2022年4月 - 2025年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    佐藤 礼子, 山元 啓史, 榎原 実香

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    配分額:3640000円 ( 直接経費:2800000円 、 間接経費:840000円 )

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  • コンピュータとの対話による言語学習者の生産語彙能力評定の自動化

    研究課題/領域番号:21K18358  2021年7月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  挑戦的研究(萌芽)

    徳永 健伸, 山元 啓史, 横野 光

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    配分額:6500000円 ( 直接経費:5000000円 、 間接経費:1500000円 )

    本研究は言語学習者の生産語彙能力をコンピュータとの対話を通して評定する手法を確立することを目的としている.初年度は,以下の3つの項目について研究をおこなった.
    (1)生産語彙能力評定のためのコンピュータテストに関する先行研究についてサーベイをおこなった.その結果,従来のほとんどの語彙テストは言語刺激を一問一答形式のものであり,コンピュータとのインタラクションを通じて生産語彙能力の評定をおこなうものはまれであることがわかった.これを踏まえて研究の方向性として,(i) 言語刺激だけではなく,マルチモーダルな刺激による生産語彙の誘発,(ii) 対話などのインタラクションによる生産語彙の誘発の2つの方向性が考えられるという知見を得た.
    (2) (i)の方向性として同一のテーマの写真集合を刺激として与え,それらの写真から連想される語や状況記述を解答させる形式の語彙テストPic2PLexを考案し,日本語学習者の協力を得て,小規模なデータ収集をおこない,その有効性を確認した.
    (3) 語彙能力評定のための評価尺度として,従来は語彙のサイズを推定するものがほとんどである.語彙サイズの推定のための前提として,語の使用頻度による語の難易度を定義し,学習者は難易度の易しい語から学習することを想定している.我々は語の難易度に加え,獲得語彙の意味的な拡がりを評定に導入することを提案し,Vocabulary Volumeという新しい評価尺度を提案した.研究項目(2)で収集したデータを用いて提案した評価尺度が学習者の言語能力レベルをうまく弁別できることを示した.

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  • 歌ことばの効果的可視化技術と通時的言語変化記述に関する基礎研究

    研究課題/領域番号:18K00528  2018年4月 - 2022年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    山元 啓史, ホドシチェク ボル

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    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

    古典テキストの単語を内容、機能、およびその間の3つのグループに分割するしきい値を明らかにした。内容あるいは意味の分析は通常、前処理として、タグ、句読点、または記号の削除など、データ・クレンジングを行う。ストップワードは、コンテンツ分析の意味が比較的少ないため、しばしば排除されるトークンでもある。最も頻繁に使われる単語は、アイデアを構築するのに役立つが、それ自体は意味を持たない「the」や「and」などの一般的な単語になる。しかし、ストップワードのリストにはいくつか問題がある。
    1)事前に編集する必要がある。2)分析の領域によって必然的に異なる。3)古典を分析するときにどの単語を含めるべきかが明確でない。
    現代の日本語の単語を、tf-idfによって、その値、低中高の3グループに分割した。値の高い単語はトピックを、値の低い単語は単語間の文法的関係が表現できた。これまで、低域、中域、高域に分類できる自動化された方法はなかった。また、中域の単語の性質をほぼ無視していたことがわかった。さらに、語彙の性質を明瞭に表すグラフ図形を得るためには、毛玉現象を取り除く処理が必要である。そこで、単語で計算せず「香り--花」のようにペア・パターンの出現を計算した。値の分布(共出現ウェイト)はガウス分布となることを発見した。さらに、その値の上位のみを描画することで、毛玉現象を取り除き、グラフ図形の見通しを良くすることができた。

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  • 日本語発音学習を支援するダイナミック・アセスメント・システムの開発

    研究課題/領域番号:17H02361  2017年4月 - 2021年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

    畑佐 由紀子, 渡部 倫子, 高橋 恵利子, 山本 健太, ホドシチェク ボル, 山元 啓史, 前川 眞一

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    配分額:16770000円 ( 直接経費:12900000円 、 間接経費:3870000円 )

    2017年度は一対比較法を用いて発音テストの試行した。その結果、一対比較法では、学習者の発話に対する適切な診断ができないことが分かった。そこで2018年度は、欧米で採用されている、Comprehensibility, Foreign Accentedness, Intelligilibity の3つの観点をもとにした評価システムの構築を目指した。
    2018年度に作成したテストでは、評価の対象項目を、音声、リズム、文末イントネーションに分けて、刺激を作成した。生成テストでは、これらの要素を刺激に取り交ぜ、間違えた個所が生成の問題を反映するようにした。また、知覚問題では、これらのそれぞれの特徴について、間違えやすい錯乱枝を作成し、どの錯乱枝を選んだかによって、学習者の知覚の問題がわかるようにした。中国語を母語とする日本語学習者と英語を母語とする日本語学習者に試行し、データを統計的に分析した。その結果、生成課題については、おおむね期待通りの成績であった。また音素とイントネーションについても期待通りの成績が得られた。しかし、アクセントの知覚課題は易しすぎる傾向が見られた。しかし、知覚問題は音声に集中させるため、現実の聞き取り場面を反映できた以内という問題も明らかになった。これらの結果について、2018年度は国内での学会発表と国際大会での学会発表を行ったほか、論文1本を発表した。
    さらに2018年度は発音練習問題を作成した。従来のリピート課題ではなく、より学習者が楽しんで音声に取り組めるようゲーム形式やクイズ形式のものを作成している。

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  • 日本語歴史コーパスの多層的拡張による精密化とその活用

    研究課題/領域番号:15H01883  2015年4月 - 2019年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

    小木曽 智信, 松本 裕治, 市村 太郎, 村上 謙, 冨士池 優美, 鴻野 知暁, 岡島 昭浩, 田中 牧郎, 高田 智和, 松崎 安子, 近藤 明日子, 岡部 嘉幸, 野村 剛史, 近藤 みゆき, 山元 啓史, フレレスビッグ ビャーケ

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    配分額:44590000円 ( 直接経費:34300000円 、 間接経費:10290000円 )

    国立国語研究所の「日本語歴史コーパス」のシステムを拡張し、読み下し本文とは大きく異なる原文を扱えるように、また、掛詞・洒落・臨時的な振り仮名などの多重の読みを付与できるように改善した。その上で、国語研「通時コーパス」プロジェクトと共同で、原文付き「万葉集」、ローマ字本文と和文を併記したキリシタン資料、多重の読みを付与した洒落本と人情本、掛詞情報付きの「八代集」、明治初期口語資料と「東洋学芸雑誌」のコーパスを整備し、Web上の「中納言」を通して公開した。
    さらに、このコーパスを活用した日本語史研究を展開し、特に上代・中古および近世の文法、近代の語彙等の分野で研究発表を行った。

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  • 和歌用語シソーラスの開発と用語空間記述に関する基礎研究

    研究課題/領域番号:26370530  2014年4月 - 2018年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    山元 啓史

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    配分額:2730000円 ( 直接経費:2100000円 、 間接経費:630000円 )

    本研究の目的は、従来の和歌用語のシソーラス八代集対応版を、二十一代集(905年頃~1439年)対応版に拡張することである。同時に、その開発を通して、和歌を基盤とする534年間におよぶ古代語の用語空間分析(語彙体系変遷)の理論化を試みた。シソーラスデータ入力を二十一代集のすべてについて完了し、シソーラスコードシステムとその体系ができあがった。シソーラス体系における単語の記述が統一的かどうかを確かめた結果、シソーラスの体系は現代語の体系としては良好ではあるが、古代語の単語間の距離計算に矛盾があることがわかった。

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  • 語彙分類の理論的整備に基づくシソーラスの改良に関する研究

    研究課題/領域番号:24520520  2012年4月 - 2015年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    山崎 誠, 柏野 和佳子, 田嶋 毓堂, 山元 啓史, 内山 清子, 砂岡 和子, 薛 根洙, 韓 有錫

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    配分額:4940000円 ( 直接経費:3800000円 、 間接経費:1140000円 )

    日本語研究におけるシソーラスのより一層の活用を図るため、人文系日本語研究者の間でもっとも普及している『分類語彙表増補改訂版』に研究に有益な情報を付与する作業を行った。多義語として複数の分類項目に出現している見出し語27171語について、一定の基準に基づいて「代表義」を1つ決定し、その情報を付与した。作業結果は、2015年7月を目指してウェブ上で公開する予定である。これにより、意味解析上の精度が向上し、異なる分析結果の間の適切な比較が可能になることが期待される。また、旧版の分類語彙表との異動の比較を行い、結果の一部を「語彙研究」12号に発表した。

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  • 和歌形態素解析用辞書開発のための用語連接規則に関する基礎研究

    研究課題/領域番号:22520458  2010年4月 - 2013年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    山元 啓史

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    配分額:2990000円 ( 直接経費:2300000円 、 間接経費:690000円 )

    代表者は2007年に和歌用の形態素解析ツールを開発した。その解析対象は八代集に限定されていた。本研究では八代集の解析済みデータを用い、連接規則をコンピュータ処理で獲得し、それにより二十一代集の解析を実行し、品詞タグづけを行うことを目的とする。KyTea(京都大学KyTeaプロジェクト)とそれに付属する点推定連接規則学習システムにより、ノートブック程度のマシンであっても数十秒で学習モデルの生成ができた。これを用いて、二十一代集の単位切りを行ったところ、ほぼ96%の高い割合で解析ができた。未知語の入力と未知語周辺の連接規則の学習はまだ必要であるが、二十一代集の単位分割を行う辞書は完成した。

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  • 日本語学習者誤用コーパスを利用した作文システムの開発

    研究課題/領域番号:22652048  2010年 - 2012年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究  挑戦的萌芽研究

    仁科 喜久子, 室田 眞男, 山元 啓史, 村岡 貴子

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    配分額:2820000円 ( 直接経費:2400000円 、 間接経費:420000円 )

    外国人留学生が日本の大学で論文など作成するに当たりWeb上で利用できる文書作成支援システム「なつめ」の完成を最終目標とし、日本語教育、言語学、自然言語処理、教育工学の専門家による共同研究により以下の成果を得た。(1)理工系留学生の作文支援のために必要な日本語の言語構造の特色を分析し、特に共起検索をシステムに導入した。(2)学習者誤用分析のための学習者コーパスを構築し、「なたね」として公表した。(3)誤用コーパスを利用し、自動添削システム「ナツメグ」の機能を追加した。

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  • 古典テキストのデジタル化とデータベース構築・利用支援システムの開発

    研究課題/領域番号:11164226  2000年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特定領域研究(A)  特定領域研究(A)

    及川 昭文, 吉岡 亮衛, 出口 正之, 湯川 哲之, 山元 啓史

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    配分額:5200000円 ( 直接経費:5200000円 )

    本研究は,直接的に古典テキストをデータベース化したり,分析することではなく,そのための基礎的なソフトウェアの開発,Web公開のための手法開発である。すなわち,古典研究者が古典テキストに対して情報処理を試みるのに必要な基本的ソフトウェアの整備を目指したものである。すなわち,古典テキストのデジタル化,データベース化を支援するためのソフトウェアの開発,及びデータベースをWeb上で公開するための新しい手法「BB-DB」を開発し,その実現を図った。「BB-DB」はBare Born Databaseの略で,従来のDBMS(Database Management System)をまったく利用しないで,同等の機能,性能を実現したものである。具体的には以下のような項目について研究開発を進めた。
    1)古典テキスト原典のPDF化に関するフィージビリティ研究
    2)データベース構築・利用支援ソフトウェアの開発
    3)日本語・ギリシャ語混在表記ツールの開発
    4)BB-DB手法の開発及びその実現
    5)古今集のパラレル・テキストデータベースの作成

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  • 日本語教育支援のための汎用的教材構成要素の開発と流通に関する研究

    研究課題/領域番号:11480054  1999年 - 2002年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

    坂谷内 勝, 及川 昭文, 小松 幸廣, 吉岡 亮衛, 加納 千恵子, 鈴木 庸子, 山元 啓史

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    配分額:8500000円 ( 直接経費:8500000円 )

    本研究の主たる研究目的は,日本語教育の研究者,教師,学習者に役立つ膨大な日本語教育データベースを,有効活用することである。本研究の概要を以下に述べる。
    1.既有の日本語教育用データベースを基に,教材構成要素のモデル化と抽出を行った。
    既に開発したCASTEL/Jデータベースに収録されている基本辞書(漢字辞書,筆順辞書,単語辞書,用例辞書,和英辞書,学術辞書)及び音声・画像データを含む豊富な日本語教育用教材を分析した。次に,コンピュータ利用可能な教材構成要素を分類整理し,モデル化した。また,そのモデルにもとづき,CASTEL/Jデータベースから,汎用的な教材構成要素を抽出した。CASTEL/Jデータベースの中に適切なものがないデータは,データを作成し新たに追加した。
    2.教材構成要素を処理するツールの開発・評価研究を行った。
    教材構成要素の中で,特に,マルチメディアを処理するツール(入出力処理,検索処理,リンク処理,パッケージ処理,再加工処理等)の開発を行った。次に,マルチリンガル(日本語,英語,スペイン語,ポルトガル語,ドイツ語,イタリア語)を処理するツールの開発を行った。この開発によって,他国語による基本辞書(単語辞書,用例辞書,和英辞書)の検索・出力と音声データ・画像データの検索・出力が可能になった。
    3.海外研究者と情報交換を行い,データベースの改良及び評価を行った。
    本研究に密接に関連する海外研究者を招へいしたり,我々が海外に出向いて海外研究者と打合せを行い,日本語教育用データベースの改良と評価を行った。

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  • マルチリンガル日本語教育支援データベースシステムの開発

    研究課題/領域番号:10558035  1998年 - 2001年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

    坂谷内 勝, 及川 昭文, 小松 幸廣, 吉岡 亮衛, 加納 千恵子, 鈴木 庸子, 山元 啓史

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    配分額:8000000円 ( 直接経費:8000000円 )

    本研究の目的は,これまで開発してきたCASTEL/Jの日本語教育用データベース(漢字辞書,筆順辞書,単語辞書,用例辞書等の辞書,新書,科学読み物,白書,新聞,台本等の著作物)をマルチリンガル化し,英語文化圏外の広範囲な日本語教育関係者の利用に供することである。本研究は4年間の実施計画で進行し,今年度が最終年度である。
    高品質かつ大量な日本語教育用データベースの開発研究は。これまでに,データベース化,マルチメディア化,そしてCD-ROM化と普及・流通活動へと,継続的に改良し展開してきた。本研究は,CASTEL/Jデータベースをマルチリンガル化し,このデータベースを英語文化圏外の広範囲な日本語教育関係者の利用に供することである。具体的には,これまで日本語と英語が主体となっているCASTEL/Jデータベースを,スペイン語,ポルトガル語,ドイツ語,イタリア語で支援するシステムに改良することを試みた。
    本研究を終えて,「より多くの(対象人数)」,かつ「より広範囲な(対象地域)」日本語教師及び学習者に,CASTEL/Jデータベースが利用できるようになった。しかし,当初の研究計画を振り返りつつ,開発したシステムを評価すると,基本語のマルチリンガル表記(綴り方や表記法)が,現時点でまだ完全とは言えず,今後の課題である。

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  • 日本語教育支援データベースを応用した教材開発研究

    研究課題/領域番号:10044017  1998年 - 1999年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

    坂谷内 勝, 及川 昭文, 小松 幸廣, 吉岡 亮衛, 山元 啓史, 鈴木 庸子, 中島 和子, TOLLINI Aldo

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    配分額:9800000円 ( 直接経費:9800000円 )

    本研究は、これまで開発してきた日本語教育用データベース(漢字・単語・用例等の辞書、本等の著作物)を量と質の面で向上させること、そして、このデータベースを国内外の広範囲な日本語教育機関に普及させることをねらい、データベースを応用した教材開発を主たる研究目的とした。具体的には、国内と海外の研究者が国際的かつ学際的な共同研究を遂行し、「日本語教育とコンピュータ」に関する最新の情報を相互に交換し、日本語教師を支援するための高品質かつ大量な教育用リソースを開発した。
    海外数か国を訪問し、海外における日本語教育用データベース及び関連システムの実態調査及び情報交換を行った。特に、1999年8月には、カナダのトロント大学で、大規模な会議を行った。この会議には、分担者及び国内外の研究協力者及び「日本語教育とコンピュータ」に興味・関心を持つ研究者が集まり、日本語教育用データベースを質的量的に改良するための方策を検討した。
    現有する日本語教育用データベースの改良として、日本語教育界で要望されている辞書の見出し語と項目の追加を行った。具体的にはこれまで整備されていなかった見出し語の文字、画像(イラスト)、音声の各種データを整備し、データベースに増補した。
    最後に、本研究組織が中心となり、今後とも日本語教育用データベースの開発に従事したいくための体制整備を図った。

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  • 外国人のための効果的な漢字・読解教育を支援する教育データベースの開発

    研究課題/領域番号:10111201  1998年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特定領域研究(A)  特定領域研究(A)

    カイザー シュテファン, 衣川 隆生, 山元 啓史, 小林 典子, 加納 千恵子

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    配分額:2000000円 ( 直接経費:2000000円 )

    本研究では、特に漢字読解教育に焦点を絞り、CAIを開発するために必要な日本語教材データを開発することである。漢字・読解教材をデータベース化するだけでなく、それを利用する学生の学力の測定や診断を行い、適切な教材提供までを考慮するシステムのためのデータベース開発も視野にいれて、将来的には統合化を目指せるようなデータベース開発を行った。具体的には、中級段階の個別教材が容易に作成できるようにする、興味に応じて、個別教材を選べるようにする、学力を診断した上で、適切な教材を選べるようにする、などの教育活動を支援するのに十分な情報のデータベース化が今までにない、実践的な教育システムのためのデータベースであろうと考える。
    本研究においては、19種のデータベースを開発し、教材開発支援、評価支援、教育支援に役立つデータを管理できるようになった。今後の課題として、データは大規模であってもその構造に一貫性を持ち、拡張性、汎用性において頑健であること、数学的に和および差が意味をなす集合として解釈できること、人間が行う実務に即していること、を追求し、データ構造に反映する作業が不可欠となる。
    日本語教育においては、1.言語そのものが持つ性質のデータ:文法、漢字、表現など、2.教育そのものが持つ性質のデータ:指導順序、教材、テストなど、3.学生そのものが持つ性質のデータ:難易、習得順序など、の領域固有のデータを取り扱う必要があろうが、現段階では、上記1.のみの研究に終っており、2.の一部はテストデータベースの形で実現しているが、それ以外は、試みが個々の発表論文の形式で終っている。これら論文で提案されている方法をデータベースとして何を用意すればよいかを検討し、実務に移す必要があろう。

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  • 日本語教育支援システムの流通促進と国際対応に関する企画調査

    研究課題/領域番号:09898004  1997年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    坂谷内 勝, 山元 啓史, 鈴木 庸子, 及川 昭文, 小松 幸廣, 吉岡 亮衛

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    配分額:1900000円 ( 直接経費:1900000円 )

    本研究は,研究代表者を始め国立教育研究所が中心になって,全体の企画調整と現有データベースの機能拡充を行った。そして,筑波大学・関西外国語大学・名古屋大学の研究分担者が海外関係機関を担当し,東北大学・国際基督教大学の研究分担者が国内関係機関を担当し,国際研究集会の企画調査を行った。具体的には,(1)CASTEL/Jに興味関心のある研究者・教育者を把握し,(2)新規開発すべき電子化教材データベースの要望の取りまとめと,(3)現有データベースの改良すべき点を明らかにした。なお,鳴門教育大学の研究分担者は,国際研究集会においてCASTEL/Jを紹介するためのプレゼンテーション用のデモンストレーションソフトウェアの開発を行った。
    本研究を遂行するために,約1カ月に1回,研究連絡会議を開催し,第2回「日本語教育とコンピュータ」国際会議の準備を行った。また,日本語教育とコンピュータに携わる研究者・教育者のネットワークを作るために,ニューズレターの発行を行った。そして,研究代表者はイタリアと台湾に出張し,海外の日本語教育研究者と今後の研究打ち合わせを行ってきた。
    今後,第2回「日本語教育とコンピュータ」国際会議を計画通りに進め,実施することが責務であるが,まだ,(1)世界各国から参加者人数の把握や,(2)会議開催のための諸費用の捻出等の課題が残されている。

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  • 外国人のための効果的な漢字・読解教育を支援する教育データベースの開発

    研究課題/領域番号:09204201  1997年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 重点領域研究  重点領域研究

    カイザー シュテファン, 清水 百合, 衣川 隆生, 山元 啓史, 小林 典子, 加納 千恵子

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    配分額:2300000円 ( 直接経費:2300000円 )

    日本語の漢字・読解教育をカリキュラムとして有機的な関係として捉え、さらに文法的情報とも関連づけて、学習を円滑に進めるための支援となる教育データベースのデータ構造を検討した。漢字診断テストのデータベース、漢字学習情報データベース、簡易文法テスト、文法問題データベース、読解練習データベースという5つのデータベースを統合し、関係づけるための相互関係テーブルを作成し、学習者が自分の漢字学習の進度に合わせて読解教材を選んで学習したり、また学習しようとする読解教材において使用頻度の高い語彙や漢字を順に学習したりできるように、教育データ同士を円滑にやりとりできるデータ構造について試案を作成した。それぞれのデータベースを充実させるとともに、実際に学習者に試用してもらう際のフィードバックの形式についても日本語教育機関から情報を集めている。

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  • 日本語能力 簡易テストSPOTの開発研究-Simple Performance-Oriented Test-

    研究課題/領域番号:08458055  1996年 - 1998年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

    小林 典子, 酒井 たか子, 山元 啓史

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    配分額:5200000円 ( 直接経費:5200000円 )

    本研究の目的は、短時間に日本語学習者の日本語能力を測定するものとして独自に開発したSPOTについて、言語テストとしての妥当性、信頼性を得ることにある。SPOTとは自然な読み上げ速度の音声テープを聞きながら文法項目のひらがな1字分の書き取りを要求するテストである。
    クラス分けのためのプレースメントテストとして利用した実績の報告は海外(アメリカ、韓国)からも、また国内の大学(北海道大学、名古屋大学、筑波大学、同志社AKP、など)ボランティアグループ、日本語学校からも多数あった。その使用結果から、識別したいと考える対象者の日本語能力の差の開きによって、識別度については左右されることがわかっている。総合的に日本語能力を反映しているテストだということは外在基準テストと比べても証明できており、信頼性も高く妥当性のあるものであることが証明された。しかし、構成的妥当性については、まだ実証的にはすべてを解明できてはいない。第2言語習得理論、情報処理理論、認知理論と関連分野からの分析が必要である。SPOTは言語知識があるだけでは得点できず、その知識に基づき言語処理を自動的にできるようになれば、簡単に得点できると考えられる。SPOTでの実際の得点が即自動化を保証するとは言えないが、これを反映しているということが、分かってきた。
    本年度は問題の難易を決定する要因の分析のためにコンピュータによる文法診断アダプティブテストを作成し、これとSPOTの比較をおこなった。また、読み上げ音声テープのひずみ具合による難度の変化も分析し、学習者が耳からの情報を処理していることが明らかになった。
    日本人の子供に対する同じSPOTの調査も開始し、小学生のSPOT結果を分析した。この結果はSPOTの解答行動に何が影響するのか、示唆するものがあった。もう少し分析を進めたい。
    アメリカコロラド州では、小学校から大学までの外国語としての日本語能力のレベルを知る簡単な物差しとして、このSPOTを採用しようとしている。これに対してワークショップを行い、適切なテスト実施について指導した。また、ここから得られるデータの収集システム、データ処理システムを開発した。

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  • 漢字情報データベースの開発およびネットワークでの利用に関する研究

    研究課題/領域番号:08458054  1996年 - 1998年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

    シュテファン カイザー, 山元 啓史, 加納 千恵子

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    配分額:6800000円 ( 直接経費:6800000円 )

    本研究は、平成6年度〜平成7年度の2年間、文部省の科学研究費補助金による一般研究(C)「留学生の漢字学習方略の測定のための学習支援システム開発と学習方法の実証的研究」(研究者:カイザー、シュテファン、課題番号06808026)の成果を受けて進めてきたものである。
    新たに高頻度の漢字を400字程度加えて漢字情報データベースを900字程度にした。その上、新規の選択肢情報として各漢字に関する漢字の頻度情報(国立国語研究所の新聞頻度に基づく項目)、str-ans(漢字の構造に関する項目)、ready-made story (記憶術に役立つとされる既成の連想情報項目)、それから筆順のアニメーション情報項目を追加した。これで当初から予定されていたフィールドが揃ったわけだが、学習者が自分が要求するフィールド(情報項目)をクリックしてアクセスすることにより、どういった情報を参考にして漢字を学習するかという属性をデータベース化できる膳立てができた。
    インターネットでの利用法についても、ユーザー・インタフェースの準備も完了しており、最終的な編集・訂正作業が終わり次第、ワールド・ワイド・ウエッブで自由に使える手はずを整える予定である。そこで得られた利用状況・個人入力情報(カスタマイズされた記憶術連想情報などやユーザー・インタフェースに関する要望など)を踏まえてさらに利用しやすいものへと発展させる。

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  • 外国人のための効果的な漢字・読解教育を支援する教育データベースの開発

    研究課題/領域番号:08207202  1996年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 重点領域研究  重点領域研究

    カイザー シュテファン, 吉岡 亮衛, 小林 典子, 山元 啓史, 加納 千恵子

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    配分額:1500000円 ( 直接経費:1500000円 )

    1「非漢字圏学習者のための漢字学習情報データベース」非漢字圏日本語学習者支援システムを開発する目的で、このデータベースは開発された。最終的な目的は、システムを使用する学習者がどういう機能をどの程度利用するか記録し、データを収集し、そのデータの分析に基づいて漢字学習に有効な学習・指導方法があるかを検討することである。学習者によってはシステムで用意されているデータは不十分であったり、デザイン上漏れてしまったり、他の機能が欲しかったりする可能性があり、そのためにはユーザ側のコメントをできる限りとりこむようなデータのフィールドをあらかじめ用意しておいた。
    2論文読解のための表現文型データベース
    科学技術の読解支援システムに利用するためのデータベースを開発した。本研究ではこのデータベースを利用して、電子化された専門文献から問題点を指摘する,問題を考察する観点を示す,問題を後回しにする,問題の考察を始める,つなぐ,反対の趣旨に導く,などの機能を含む日本語文を自動抽出し、単文、複文、名詞修飾節を持つ文、またその複文のように文の複雑さ、文の長さでソーテイングを行い、単文読解訓練用の文章を作成するシステムを作った。
    3漢字学習方法処方のための漢字力診断問題データベース
    本研究におけるデータベースは漢字の診断に用いるのに役立つ問題のデータベースとその構造の開発である。データの形式は従来は1問題1レコードの形式を採用していたが、SGML化をおこない、テストシステムとして用いる時には、HTMLにコンバートし、プリントテストとして用いる時にはLaTeXとしてきれいに清書されて出力できるようにした。現在はNetscape2.0などのWWWのプラウザでアクセスできるようになっている。

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  • 漢字テスト情報データベース構築のための研究

    研究課題/領域番号:08207203  1996年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 重点領域研究  重点領域研究

    加納 千恵子, 清水 百合, 酒井 たか子, 山元 啓史

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    配分額:1100000円 ( 直接経費:1100000円 )

    筑波大学,九州大学,東京学芸大学等において初級・中級の漢字教育,漢字テストに関する調査を行い,外国人学習者の学習項目,学習方法,評価項目などについて情報を収集した。また,一般に広く普及しているテストとして日本語能力試験の文字問題,外国人のための漢字教材および日本人の子ども向けの漢字教材のいくつかを検討し,合わせて,テスト項目の分類・整理を行った。
    本年度は初級漢字教科書『Basic Kanji Book』Vol.1,2のテストデータの入力を始めるに当たり,テスト項目の立て方,分類方法,データ形式に関する一応のフォーマットを作成し,45課分の小テストのデータおよびまとめのテスト4回分のデータを入力した。さらに,全国の日本語教育機関に向けて,実施している漢字テストの内容,評価項目に関するアンケート調査および聞き取り調査を行い,テストのサンプルデータを収集するための準備作業も進行中である。
    今後は,テストデータの入力を増やし,中・上級レベルのテスト項目についても分類・整理を進めながら,本格的アクティブ・テスト・データベース化に向けてデータ形式,ラベル付けの方法およびデータ構造,プログラム構造のあり方を検討する必要がある。

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  • 留学生の日本語技能を訓練するマルチメディア対応インタラクティブCAIの開発

    研究課題/領域番号:07558148  1995年 - 1997年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

    シュテファン カイザー, 衣川 隆生, 小林 典子, 山元 啓史, 加納 千恵子, 酒井 たか子, 中道 真木男, 加納 千恵子, 市川 保子

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    配分額:7800000円 ( 直接経費:7800000円 )

    日本語会話のための画像音声を利用したデータベースを完成させた。メインデータベースのフィールドは5である。本年度から、リレーショナルの映像音声データの形式は汎用性の高いMPEG形式であり、新規に1097レコード、計3269レコード発話分を収録し、検索可能となっている。映像はコンピュータファイルであると同時にビデオテープにも収録し、作業完了と共に納品された。一方で、スタンドアロンのビデオCDによるシステムの開発も行い、比較実験調査を行った。
    また、1997年9月より本データベースの教育的効果を測定するため、筑波大学留学生センターの予備教育と日本語補講中級入門のコースでデータベースを利用した映像教林の利用を開始し、映像教材に対する学習者の評価を測定するため、質問紙による調査を行った。映像教材の使用時期に関しては「復習として」、「予習・復習として」に使用している学習者が多い。理解可能なインプットを与えることが可能であるということが、データベースを利用した映像教材の長所である。今後は、映像教材を使ってどのように予習をすればいいかの方法論を学習者に提示していく必要があるだろう。利用方法に関しては「理解のみ」、「繰り返し」、「ディクテーション」が多く、練習教材の希望に関しては「発音練習」、「Comprehension Quiz」、「ディクテーション」が多かった。この結果から、今後は予習課題としても利用できるようなComprehension Quizとディクテーションを準備するとともに、予習、復習の練習として「繰り返し」ができ、かつ、そのチェックができるようなシステムを整える必要があることが示唆される。

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  • 海外日本語教育機関を支援する教育情報ネットワークシステムの開発と利用

    研究課題/領域番号:07558032  1995年 - 1997年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

    西村 よしみ, 衣川 隆生, 酒井 たか子, 山元 啓史, 小林 典子, 加納 千恵子, カイザー シュラファン, カイザー シュテファン

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    配分額:14600000円 ( 直接経費:14600000円 )

    本研究の目的は海外日本語教育機関を支援する教育情報ネットワークシステムの開発とその利用について調査することである。
    日本語教育に大きく横たわる問題点は1)教師,教材,実践データなどの教育人材情報不足、2)世界各地に点在する日本語教育機関同士の連絡の不便さにつき、非常に世界中の日本語教育に対するニーズが高いにもかかわらず十分な教育活動が提供できず、せっかく各地によい実践例があっても教育現場の理論化に結び付かずにいるなどの点である。
    このような問題点を解決するために、本研究では、以下のことを実施した。1)筑波大学開発の日本語教科書やテストのデータベース化した。2)語彙索引、漢字索引をメールを使って容易に生成できるシステムを作った。3)テストの実施、テストデータの集計をWEBでできるようにした。4)映像(ビデオ)教材を開発し、ネットワーク上で、提供できるようにした。
    以上を完成させ、インターネットを通して、世界中から教材、テストの実施を行えるようにし、サービスを開始したが、それらの利用について世界中の日本語教育機関に関する調査は十分には行えなかった。

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  • 日本語学習者に対するプレースメントテストとしてのSPOT

    研究課題/領域番号:07044003  1995年 - 1997年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 国際学術研究  国際学術研究

    小林 典子, BROWN Robyn, 當作 靖彦, 丹羽 順子, 山元 啓史, 酒井 たか子, SPENCE Broun, 畑佐 由紀子, SPENCEーBROWN ロビン, 市川 保子, 閔 光準, 大坪 一夫, 加納 千恵子, 西村 よしみ, KAISER Stefa, ブラウン ロビン・スペン

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    配分額:8700000円 ( 直接経費:8700000円 )

    SPOTとは外国人日本語学習者の日本語能力を簡単に測定するものとして我々が開発したものである。基本的には二レベルの難度の問題基準があり、それに応じたテストヴァージョンを作り続けている。これらのテストを学習者のプレースメントテストとして試用する日本語教育機関は国内(筑波大、北海道大学、名古屋大学、など)外(アメリカ、オーストラリア、韓国など)で数十校に増加した。また、第2言語としての日本語の習得研究の基準としてこのテストを利用した研究も出始めた。
    本年度も各問題項目の難易を決定する条件を得るため、別途作成の文法項目学習診断テストとSPOTの各バ-ジョンの両タイプを実施してデータ収集をおこなった。
    また、コンピュータによる自動テスト処理システムの試作が完成し、学習者にフィードバックできる方法に見通しがたった。パソコンヘの入力には労力を要したが、教師のための統計処理結果が自動的にでき、また、受験者に対しては点数、誤りの傾向を知らせるための結果シートを返却できた。分析の精度をあげるために、文法項目の分析、項目ラベルのデータベース作りをしたが、このラベルを他の基準テストにも付け、相関を見ることで、文法項目の知識とSPOTでの得点率を調べることが今後さらに必要と考える。
    一方、SPOTの言語テストとしての妥当性の研究のために、学習者のface validity調査も試みた。その結果、教師側にとっては便利であっても、受験者側の心理的な問題も浮かび上がってきた。時間的にも方法の上でも処理の簡単なテストは、受験者に自己の実力を納得させるには不満が残るようで、テストにはある程度の時間をかける必要もあるという心理的な側面の問題がわかった。最終年度であることから、8月には公開で研究発表会を開催した。使用機関の教師の労力削減に寄与していることは喜ばしいことであるが、精度をあげていくという今後の課題も大きい。

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  • 外国人のための効果的な漢字・読解教育を支援する教育データベースの開発

    研究課題/領域番号:07207102  1995年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 重点領域研究  重点領域研究

    カイザー シュテファン, 吉岡 亮衛, 酒井 たか子, 小林 典子, 山元 啓史, 加納 千恵子

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    配分額:2000000円 ( 直接経費:2000000円 )

    1「非漢字圏学習者のための漢字学習情報データベース」非漢字圏日本語学習者の漢字学習支援システムを開発する目的で、このデータベースは開発された。最終的な目的は、システムを使用する学習者がどういう機能をどの程度利用するか記録し、データを収集し、そのデータの分析に基づいて漢字学習に有効な学習・指導方法があるかを検討することである。学習者によってはシステムで用意されているデータは不十分であり、デザイン上漏れてしまった、他の機能が欲しかったりする可能性があり、そのためにはユーザ側のコメントをできる限りとりこむようなデータのフィールドをあらかじめ用意しておいた。
    2論文読解のための表現文型データベース
    科学技術の読解支援システムに利用するためのデータベースを開発した。本研究ではこのデータベースを利用して、電子化された専門文献から問題点を指摘する,問題を考察する観点を示す,問題を後回しにする,問題の考察を始める,つなぐ,反対の趣旨に導く,などの機能を含む日本語文を自動抽出し、単文、複文、名詞修飾節を持つ文、またその複文のように文の複雑さ、文の長さでソーティングを行い、単文読解訓練用の文章を作成するシステムを作った。
    3漢字学習方法処方のための漢字力診断問題データベース
    本研究におけるデータベースは漢字の診断に用いるのに役立つ問題のデータベースとその構造の開発である。データの形式は従来は1問題1レコードの形式を採用していたが、SGML化をおこない、テストシステムとして用いる時には、HTMLにコンバートし、プリントテストとして用いる時にはLaTeXとしてきれいに清書されて出力できるようにした。現在はNetscape2.0などのWWWブラウザでアクセスできるようになっている。

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  • 外国人研究者のための科学技術日本語読解CAIの開発

    研究課題/領域番号:07858026  1995年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 奨励研究(A)  奨励研究(A)

    山元 啓史

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    配分額:900000円 ( 直接経費:900000円 )

    科学技術の読解支援システムを開発、とくに、本研究では、科学技術文献における重要表現の訓練システムの開発を行った。
    開発にはサンマイクロシステム社のワークステーションSun SPARCstation 5を用いた。開発には、C、AWK、SEDなどのプログラミング言語、スクリプト言語などを使った。日本語の科学・技術論文・雑誌の記事を収集し、それぞれ機能別に例文と文型を整理し、機能、日本語、英語、翻訳のインデックスをつけたデータベースを作成した。たとえば、問題の核心や要点を述べる表現を日本語でなんというかを調べたい時はkey,glimpse,core,heartなどの用語で検索し、“これは問題の核心にふれる/これは問題を解く鍵である"という日本文を提示してくれる。これは作文にも使えるデータベースであるが、本研究ではこのデータベースを利用して、電子化された専門文献から問題点を指摘する,問題を考察する観点を示す,問題を後回しにする,問題の考察を始める,問題の核心・要点を述べる,例をあげる,理由や根拠を述べる要約する,由来を示す,本論へ導入する,分類する,付け加える,表現法を限定する表現される,反論する,反対の趣旨に導く,対照的なことへつなぐ,反対の趣旨に導く,などの機能を含む日本語文を自動抽出し、単文、複文、名詞修飾節を持つ文、またその複文のように文の複雑さ、文の長さでソーティングを行い、単文読解訓練用の文章を作成するシステムを作った。今後の課題は、このシステムが出力する単文に対する回答方法を受理し、その正誤の判定をする部分を開発すること、システムの評価があげられる。

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  • 外国人研究者の科学・技術日本語読解能力を評価・測定するための教材・方法の開発

    研究課題/領域番号:06044028  1994年 - 1996年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 国際学術研究  国際学術研究

    加納 千恵子, 深尾 百合子, 仁科 喜久子, 五味 政信, リチャード ハリソン, 大坪 一夫, 畝田谷 桂子, 山本 一枝 ゾン, 深田 淳, 畑佐 一味, 筒井 通雄, オーミルズ デビッド, 渡邊 光雄, 山元 啓史, 酒井 たか子, カイザー シュテファン, 山本 一枝, ゾン・山本 一枝, ミルズ デービッド O., 市川 保子, ゾン 山本 一枝, 筒井 道雄, 小林 典子, 西村 よしみ

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    配分額:10200000円 ( 直接経費:10200000円 )

    平成8年度は本研究の最終年度に当たるため、今までの試用結果に基づいて読解支援システムの改善を図るとともに、科学・技術の専門文献を読むための読解能力の評価の問題に関する研究の総括を行った。
    まず、5月7日~9日にインディア州立パデュー大学の深田淳をマサチューセッツ工科大学(M.I.T.)の夏季科学技術日本語講座に派遣し、科学技術日本語読解支援システクCATERS(Computer-Assisted TEchnical Reading System)をコンピュータサービスセンターのシステムにインストールした。実際の夏季講座における支援システム使用に関するオリエンテーションについては、同講座の主任であるデビッドO.ミルズが6月始めのコース開始時に行った。
    5月22日~6月20日の期間、深田を読解支援システムの改善のために招へいし、筑波大学留学生センターにおいてシステムの試用結果に関する検検討会議およびシステム改善のための会議を行った。M.I.T.における試用、およびオーストラリアのメエルボルン大学における教材のオーサリング・セミナーなどの結果から出された提案に基づいて、改善作業の方針を立て、実際のプログラミング作業およびシステムの試運転は名古屋大学において行った。
    7月には、筑波大学の山元啓史と加納千恵子がM.I.T.の夏季科学技術日本語講座において、支援システムの評価および学習者の学習特性に関するアンケート調査、支援システム試用の学習履歴データの回収を行った。読解学習プロセスに関しては、学習者一人40分程度のインタビューを行い、自習・支援システム使用による予習・読解授業においてどのような読解学習活動がどのような学習効率で行われているかを中心に調査した。また、午前2コマの読解授業を1週間にわたって観察し、教師の発話・学生の発話・相互ディスカッションの回数を数え、発話内容の分析を行った。読解能力の評価に関しては、講座の事前テスト、修了テストで行う読解テストのほかに漢字力診断テスト・分法聞き取りテストなどを実施し、読解力との関係についても調査した。
    10月にワシントン大学の筒井通雄、ミシガン大学の畝田谷桂子、ジョンズホプキンズ大学のゾン山本一枝、メルボルン大学のリチャードハリソンを招へいし、また国内の研究分担者も同一に会して、10月26日に筑波大学留学生センターにおいて本研究の最終年度の成果報告会「科学技術日本語教育を考える-科学・技術日本語文献の読解指導とその評価-」を開催した。その前後に研究報告書の取りまとめに関する打合せ会議も開き、本研究の総括を行った。
    12月~1月にかけて、システム改善の担当の一人であるパデュー大学の畑佐一味を筑波大学留学生センターに招へいし、報告書のシステム改善に関する部分の執筆に関して打ち合わせを行った上で、5月〜6月に作業をした深田と電子メールで連絡を取りながら原稿の執筆を行った。

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  • 留学生の漢字学習方略の測定のための学習支援システム開発と学習方法の実証的研究

    研究課題/領域番号:06808026  1994年 - 1995年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 一般研究(C)  一般研究(C)

    カイザー シュテファン, 山元 啓史, 加納 千恵子, 西村 よしみ

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    配分額:1700000円 ( 直接経費:1700000円 )

    本研究では、「基本漢字500」の漢字すべてについて漢字情報データベース(媒介語、英語)を作成した。学習者の選択により複数のルートで学習が可能になっており、今後はカリキュラムの中で学習者に使わせることによって、学習者がどの機能をどの程度利用するか記録しデータを収集するし、データの分析に基づいて漢字学習に有効な学習・指導方法を設立する予定である。
    漢字情報データベースは1字ごとまずその漢字についての基礎知識(基本漢字500番号・漢字の音・訓・中心義)が用意されている。また、いろいろな学習学習ルートがとれるように、学習者が自分で考える覚え話しが入力できるスペースを設ける。学習のためのルートとしては他には次のような項目が用意してある。
    同音符同音字・同音符類音字・同音符異音字・類似形態音符・類似形態漢字・同部首字・類義字・単字例文・熟語例(単独)・熟語例(文脈中)。
    さらには、学習者がコメントやメモを書くフィードバック欄が設けてある。
    今後の課題として残っているのは、漢字の構造を当てる機能を盛り込むこと(新しいパターン分けはすでに行っており、形成字15パターン・会意字8パターンを考えている)である。それから、筆順情報、グラフィックス、既成の覚え話しを考える予定でいる。
    さらには、漢字情報データベースは本研究では学習・指導方法設立のために使用するが、漢字学習ソフトとして十分実用化できるものと考える。

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  • 外国人日本語学習者のディクテーションに見られる誤聴解の分析

    研究課題/領域番号:05680238  1993年 - 1995年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 一般研究(C)  一般研究(C)

    小林 典子, 山元 啓史, フォード 順子

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    配分額:1600000円 ( 直接経費:1600000円 )

    本研究は、日本語学習者が、音声テキストのどのような部分で、聞き損なってしまうのか、ディクテーションに見られるから誤り部分を、聴解行動の実態の一側面として明らかにしていこうとするものである。
    ディクテーションは必ずしも学習者の聞き取り状況を正確に反映しているとは言えない。意味を理解したにも関わらず、表記で失敗する場合も多い(濁音や促音)し、逆にディクテーションができているといって、その部分の意味を理解したとは言い切れない。しかし、誤聴解の実態を見える形で示してくれるものとして貴重な資料と考える。聴解のような理解の過程でのつまずきは何等かの方法で顕在化させなければ、第3者は知りえない。
    これまでに4〜5分の音声データのディクテーション6種類、延べ173名分をデータとして入力し、一部の誤り抽出データについて、今後のデータベース化に向けて音声環境の検討及び文法項目の検討をおこない、以下のようことが分かった。
    1)音声データそのものを物理的に観察すると、音声の途切れるところが意味の区切れであるとは全く言えず、学習者の誤聴解も、色々な単位にまたがって出現している。
    2)音声環境の傾向では、連結母音、無声化、特殊拍、助詞の連結に誤りが多く見られる。またr/t/kの聞き取りに失敗が多かった。
    3)文法学習の困難なもの、授業で教えられる機念の少ない話のことばを聞き損なっている。いずれも気持ちを表現する部分、例えば、取り立て助詞、文末のム-ド・アスペクト部分、修飾部のヨウナ、コンナ、などが目立っている。
    これのデータベースの実用化は今後の作業を待たねばならないが、中間報告の形として、また、日本語教育関係者の資料として役に立つよう、上記173名のディクテーションを資料集として作成した。誤りがどのような部分に集中しているのか、見ることができる。

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  • 異なる文化背景における日本語教授・学習過程の分析と教材の最適化に関する実証的研究

    研究課題/領域番号:05044002  1993年 - 1994年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 国際学術研究  国際学術研究

    西村 よしみ, 當作 靖彦, 畑佐 由紀子, 田中 和美, 直井 恵理子, 畑佐 一味, MCCARITHY Br, WELLS Margur, 吉崎 静夫, 大坪 一夫, 山元 啓史, 小林 典子, 酒井 たか子, 加納 千恵子, 市川 保子, KAISER Stefa, 周 錦樟, 畑佐 由起子, MARGUERITE W, STEFAN KAISE, 栃木 由香, 清水 百合

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    配分額:6000000円 ( 直接経費:6000000円 )

    1. 本年度の研究は,日本語の授業における学習者の認知・情意過程と教師の意思決定の過程を実証的に検討することを目的とし,そのために,前年度と同じ研究枠組みで以下の調査を行った。
    (1)日本語授業における学習者の認知・情意過程を把握するための方法論の検討を行った。
    (2)学習者の日本語学習における認知(思考・理解)がダイナミックに変容していく過程を把握することによって、どのように日本語が習得されていくかを明らかにした。
    (3)日本語習得過程において学習者がどのようなストラテジーを用いているかを明らかにし,学習者トレーニングの方法を検討し,学習者の自律学習を促す方法を検討した。
    (4)授業において教師は学習者の認知過程をどのよう把握しながら意思決定をしているかの検討を行った。
    本年度は,オーストラリアのウロンゴン大学を重点調査校とし,日本語教育の専門家と教育工学の専門家の協力により調査を行った。特に(4),教師の意思決定過程の調査では,オーストラリア人日本語教師と日本人教師の比較を行った。
    ウロンゴン大学での調査の結果は以下のものである。
    (1)日本語教育の専門家でない日本人日本語教師は,教科書依存型であり,教科書に記述されていない言語知識の説明に関しては自信がなく,沈黙の時間が長く教科書依存型の教授法を行っている。海外では,日本語教師が不足しており,日本語教育を専攻していなくても教壇に立ち,日本語を教えなければならないという事情があり,海外での日本語教育の特殊性が明らかになった。
    (2)日本人教師,オーストラリア人の教師であってもコミュニカティブアプローチで教えるのは難しいということが分かった。このことは,他の調査校でも同じで教師が正誤だけでなく適・不適を判断しなければならなくなり,海外の滞在が長い教師には判断が難しくなる。
    (3)学習者の認知過程に関しては,授業時間が少なく,日本語との接触が少ないため記憶や連想などのストラテジーの使用が少ない。また,筑波大学のような文化依存型の日本語授業と違って動機の低下,情意過程の停滞が見られた。海外の学習者の日本語習得に関する認知過程,日本語に接触する機会が教室だけに限られており,授業計画,教授法,教材等の重要性が明確になった。
    2. アメリカのカリフォルニア州立大学サンディエゴ校では,漢字の学習における学習者の認知過程の調査を行った。日本語の「読み」「書き」に対する印象は,楽観的とは言いがたいが,「漢字は自習できる」と自負していることが分かった。
    3. 「日本語教育における文化と科学を考える」というテーマで国際シンポジウムを開催した。海外からの研究分担者にパネリストとして参加し,意見交換が行われた。
    パネリストの発表は以下のものである。
    ・「SFJ」の使用例…メキシコヌエボレオン州立大学の場合 直井恵理子
    ・日本語自他動詞使用は習得可能か不可能か 小林典子
    ・教師と教材使用 …オーストラリア4大学訪問報告‥ 市川保子
    ・米国中世部のカリキュラムにおける第二言語教材の適応性 畑佐由紀子
    ・海外での日本語教育における文化の役割 當作靖彦
    5. 本年度の研究成果は以下のものである。
    ・学習ストラテジーと学習者習得レベルとの関係
    成績上位の学習者のストラテジー使用は,下位者のものより多様で,特に先行オルガナイザーの使用は顕著である。また,筑波大学のような文化依存型での日本語教育では,コミュニケーションストラテジーおよび補償ストラテジーの使用が多く,その定着が早い。
    ・教師の意思決定過程におけるエキスパートとノヴィス,ネイティブの教師の授業行動の対照の分析結果はノヴィスや海外ネイティブの教師は,言語知識の正誤判断より適・不適の判断が難しいことが分かった。教材を生かせない教師のタイプとして,(1)こだわり型(2)飛躍しすぎ型(3)指示待ち型の3つの特徴が表れ,文化非依存の環境で日本語を教える日本語教師に対するトレーニングが必要である事が分かった。
    ・学習者の情意・動機が言語習得に与える影響
    日本で日本語教育を行う文化依存型の教育では,動機や情意的なものが回りの環境によって支えられるが,海外では,学習者が日本・日本語に対する興味を失わないように,ビデオ教材,マルチメディア型のCAI教材等の情報提供が必要である。
    ・文法の背後にある文化的要因
    学習者の文化背景は学習の仕方,学習ステラテジ-などに密接な関係があり,教授法やシラバスを考える際に十分に考慮されなければならない。このように文化と言語教育が深くかかわっているにもかかわらず,長い間,文化にはあまり注意が払われず,現在も言語学習における文化の役割や文化的能力の発達プロセスの研究が進んでいない事が分かった。初級日本語レベルにおける文法教育でも文化的コンテキストを使用することが重要な点である。とくに待遇関係などは,「ウチ」「ソト」の文化概念との関係で説明されなければならないし,省力表現は,「未練」(牧野成一)の概念などと関連があると考えられている。文化要因を意識した上で,これらの文法項目の練習が必要である事が明らかになった。
    今後の課題
    今後の課題として,(1)教材情報のデータベース化(教師支援)(2)各大学教授法のビデオ作製 (3)学習社の情意・動機言語習得における影響の調査方法の検討 (4)文法の背後にある文化的要因の調査方法論の検討など多くの課題が残されている。これらの件については平成7年度に研究報告書として,この2年間の成果をまとめるつもりである。

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  • Signaling効果を応用した日本語科学技術文献読解支援データベースの開発

    研究課題/領域番号:05858028  1993年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 奨励研究(A)  奨励研究(A)

    山元 啓史

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    配分額:800000円 ( 直接経費:800000円 )

    本研究では心理学実験による検討とSignalingのデータベース開発を行った。Signalingの有無、差異によって説明文と専門文献の構造の把握と理解の度合についてどのように異なるか、実験を行った結果、外国人の説明文読解にはSignalingそのものの効果は見られなかったが、専門文献において専門語の知識の他にSignlaing効果が有意な差で見られた。このSignalingをカテゴリ分けし、論文に使われるSignalingデータベースを開発した。科学技術Signalingのデータベースを利用し、論文のテキストを自動解析し、論文カテゴリを抽出する装置の開発の可能性が生まれた。科学技術論文のプレーンテキストを入力することによって自動的に科学技術文献Signalingデータベースからの知識を用いて文章を解析するシステムである。これを元に次の研究において専門文献読解支援システムの開発を目指すことができよう。

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  • パーソナルコンピュータを利用した外国人学習者の漢字力テスト(CAT)の開発

    研究課題/領域番号:04455003  1992年 - 1994年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 一般研究(B)  一般研究(B)

    加納 千恵子, 山元 啓史, 酒井 たか子, 深田 淳, 清水 百合, 小林 典子, 西村 よしみ

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    配分額:1100000円 ( 直接経費:1100000円 )

    外国人学習者の漢字力(漢字に関する知識の習得状況や運用力)を事前に診断し、その後の漢字教育および学習に活用することを目的とした漢字力テストを作成し、その結果を学習者に視覚的にフィードバックするためにレーダーチャートの形式で表す方法を考案した。
    さらに、その漢字力テストをマッキントッシュ・ベースのパーソナルコンピュータに載せ、CAT(Computer Assisted Testing)として実現した。コンピュータ支援によるテストの利点としては、学習者が個別に診断を受けられること、診断結果が即時的にフィードバックされること、などがある。CAIプログラムとCATプログラムとの違いを考慮し、学習者・教師双方へのアンケート調査および実験調査を行って、インタフェース及び画面の設計改善を図った。
    当初の研究計画では、完成したCATを外国人学習者に試用させ、その試用結果を分析して、テストの形式・内容およびCATプログラムの改良を図る予定だったが、時間的に間に合わなかった。今後、筑波大学留学生センターの外国人留学生への試用を行い、結果の分析をすることによって外国人学習者の漢字力の実態を探り、効果的指導に役立てていく所存である。漢字圏学習者と非漢字圏学習者の漢字力の違いも明らかにできると思われる。

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  • 外国人研究者の科学・技術日本語読解能力を養成するための効率的な教材・方法の開発

    研究課題/領域番号:03044026  1991年 - 1992年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 国際学術研究  国際学術研究

    加納 千恵子, 大坪 一夫, 吉江 森男, 谷口 すみ子, 渡邊 光雄, 仁科 喜久子, 深尾 百合子, 深田 淳, 畑佐 一味, デビッド O.ミルズ, 筒井 通雄, 山元 啓史, 酒井 たか子, 市川 保子, 西村 よしみ, MACIEJEWSKI アンソニー, MILLS David, 加納 千恵子

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    配分額:8500000円 ( 直接経費:8500000円 )

    平成4年度は,平成3年度にMIT夏季集中科学技術日本語コースにおいて試用・評価を行ったプロトタイプ版読解支援システムをさらに改良し,テキスト教材の数を増やして,平成4年の夏季コースにおいて定期的な試用を行うことによって,システムのコース・プログラムにおける評価,学生の学習特性との関連を考慮した評価を行った。
    4月26日〜5月15日にかけて,米国パデュー大学の畑佐氏を招へいし,名古屋大学の深田氏と協力して,改良版読解支援システム,CATERS(Compuler Assisted TEchnical Reading System)を完成した。システムは畑佐氏が米国へ持ち帰り,MIT夏季コースのミルズ氏に届けた。コース開始の6月15日までの間,ミルズ氏がシステム評価を行い,それに基づいて必要な修正を行った後,夏季コースの第1日目にCATERSの使用方法についてオリエンテーションを行って,コース中定期的に授業の予習用として使うことを学生に依頼した。8週間のコースのうち,今回システムに載せたテキスト教材の授業における使用時期は,「第5世代コンピュータ計画」が1週目,「メカトロニクス」が2週目,新聞「室温で最高速半導体素子」が6週目,「AI」が7週目であった。
    7月11日から名古屋大学の深田氏をMITに派遣し,システムのメンテナンス及び読解授業の担当をした。学生のCATERSの使用状況と授業における読解学習行動は,電子メールを通じて筑波大学に報告され,山元・加納がシステムの評価と学生の学習特性を調査するためのアンケートおよびインタビューの調査項目を立てた。7月18日〜25日に山元がMITに派遣され,第一次システム評価アンケート調査と学習特性アンケート調査を行った。7月22日〜8月1日に加納もMITに行き,読解授業の観察,第二次システム評価アンケート調査と学生へのインタビュー調査,教師へのインタビュー調査を行った。CATERSを使用した学生の学習履歴は,コース終了時(8月8日)に深田が回収して,筑波大学へ送った。
    10月4日,5日に名古屋大学言語文化部において,CATERSの試用報告会議が行われた。国外を除く全研究分担者が一同に会し,CATERSのデモンストレーション,MIT夏季コースの報告,コースの授業観察に関する報告,システムの評価に関する報告が行われた。また,10月5日の午後,日本語教育学会平成4年度秋季研究大会において,CATERSの研究発表を深田・加納・畑佐・山元が行った。今年度は国際学術研究の最終年度にあたるため,報告書の作成および今後の研究の継続方法に関する討議も行われた。
    10月の会議での討議の結果に基づいて,12月27日〜1月7日の日程で東北大学の大坪氏をワシントン大学,シカゴ大学,ピッツバーグ大学に派遣し,CATERSの最終評価を行うことになった。ワシントン大学では筒井氏と,コースから独立した支援システムとしてのCATERSの評価を行い,ピッツバーグ大学ではミルズ氏とMITの夏季コースにおける予習用支援システムとしてのCATERSの評価を行った。シカゴ大学の能登氏は直接本研究とは関わりがないが,米国における日本語教育界の有識者として,コンピュータによる支援システムそのものに関する米国での動向などを調査するため,面談した。
    今後は,科学研究費補助金を申請して,総合研究の枠で,まず国内の日本語教育機関の研究者と協力して,CATERSのテキスト教材データを増やしていくこと,広く一般にCATERSの使用ができるような環境を整えていくことに全力を尽くしたい。また,学習特性や授業との関連におけるシステム評価の方法について,さらに研究を進める必要がある。

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  • A Mathematical Analysis of Japanese Poetic Vocabulary

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    資金種別:競争的資金

    The mathematical analysis of classical Japanese vocabulary using co-occurrence patterns which are seen in the Hachidaishu (ca. 905-1205). The patterns are visualized in network/graph models.

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  • 和歌用語の計量分析

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    資金種別:競争的資金

    八代集に見られる用語を計量的に分析する。任意2語1組のパターンを用いて、グラフモデルを描き、可視化する。

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