2026/04/28 更新

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イナギ シンスケ
稲木 信介
INAGI SHINSUKE
所属
物質理工学院 教授
職名
教授
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News & Topics

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学位

  • 博士(工学) ( 京都大学 )

研究キーワード

  • 傾斜材料

  • バイポーラ電気化学

  • イオン液体

  • 含フッ素高分子

  • 環境調和型プロセス

  • 有機電解反応

  • 導電性高分子

  • 高分子反応

  • 高分子電解反応

  • メディエーター

  • 電解フッ素化

  • 有機電解合成

  • ポスト機能化

  • 光レドックス触媒

  • グリーン触媒

研究分野

  • ナノテク・材料 / 高分子材料

  • ナノテク・材料 / グリーンサステイナブルケミストリー、環境化学

  • ナノテク・材料 / 高分子化学

学歴

  • 京都大学   大学院工学研究科   高分子化学専攻

    2004年4月 - 2007年3月

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  • 京都大学   大学院工学研究科   高分子化学専攻

    2002年4月 - 2004年3月

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  • 京都大学   工学部   工業化学科

    1998年4月 - 2002年3月

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経歴

  • 東京科学大学   物質理工学院   教授

    2024年10月 - 現在

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  • 東京工業大学   物質理工学院   教授

    2022年4月 - 2024年9月

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    国名:日本国

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  • 東京工業大学   物質理工学院   准教授

    2016年3月 - 2022年3月

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  • 東京工業大学   大学院総合理工学研究科   准教授

    2015年3月 - 2016年3月

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  • 東京工業大学   大学院総合理工学研究科   講師

    2011年12月 - 2015年2月

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  • 東京工業大学   大学院総合理工学研究科   助教

    2007年5月 - 2011年11月

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  • 日本学術振興会   特別研究員(PD)

    2007年4月 - 2007年5月

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委員歴

  • 日本化学会   関東支部長  

    2026年3月 - 現在   

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    団体区分:学協会

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  • Aggregate   Editorial Board Member  

    2024年5月 - 現在   

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    団体区分:その他

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  • 日本化学会   電気化学ディビジョン副主査  

    2024年3月 - 現在   

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    団体区分:学協会

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  • 電気化学会   理事  

    2024年3月 - 2026年2月   

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    団体区分:学協会

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  • Electrochemical Society (ECS)   Member at Large, OBE Division  

    2023年5月 - 現在   

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    団体区分:学協会

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  • 日本フッ素化学会   理事  

    2023年 - 現在   

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    団体区分:学協会

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  • 日本フッ素化学会産学連携部会   委員  

    2020年 - 現在   

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    団体区分:学協会

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  • ChemElectroChem   Editorial Advisory Board  

    2018年1月 - 現在   

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    団体区分:その他

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  • 電気化学会   有機電子移動化学研究会 常任幹事  

    2017年3月 - 現在   

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    団体区分:学協会

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  • 電気化学会   有機電子移動化学研究会 事務局長  

    2017年3月 - 2025年2月   

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    団体区分:学協会

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  • 日本化学会新領域研究グループ   「サステイナブル・機能レドックス化学」代表  

    2016年11月 - 現在   

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    団体区分:学協会

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  • 日本化学会   電気化学ディビジョン幹事  

    2018年3月 - 2020年2月   

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    団体区分:学協会

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  • 電気化学会   編集幹事  

    2017年3月 - 2019年2月   

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    団体区分:学協会

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  • 日本学術振興会   フッ素化学第155委員会第6期委員  

    2015年4月 - 2020年3月   

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    団体区分:政府

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論文

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書籍等出版物

MISC

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受賞

  • 学術賞

    2025年3月   電気化学会  

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  • 英国王立化学会フェロー

    2023年6月  

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  • Tajima Prize

    2019年6月   International Society of Electrochemistry  

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  • 「東工大の星」支援【STAR】

    2019年3月   東京工業大学  

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  • 日立化成賞

    2018年9月   高分子学会  

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  • 科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞

    2016年4月   文部科学省  

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  • 論文賞

    2024年3月   電気化学会  

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  • 東工大挑戦的研究賞

    2014年8月   東京工業大学  

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  • 高分子研究奨励賞

    2014年5月   高分子学会  

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  • 若い世代の特別講演会講演者

    2014年3月   日本化学会  

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  • 進歩賞・佐野賞

    2013年3月   電気化学会  

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 有機ホウ素錯体に基づく機能性サステイナブル高分子材料の開発

    研究課題/領域番号:25K22268  2025年6月 - 2028年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  挑戦的研究(萌芽)

    稲木 信介

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    配分額:6500000円 ( 直接経費:5000000円 、 間接経費:1500000円 )

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  • 電気・光エネルギー駆動の触媒反応に基づく高分子ポスト機能化法の開拓

    研究課題/領域番号:23H04914  2023年4月 - 2028年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  学術変革領域研究(A)

    稲木 信介

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    配分額:79560000円 ( 直接経費:61200000円 、 間接経費:18360000円 )

    本研究では、電気や光エネルギーに基づくラジカル触媒反応を利用して、安価な汎用高分子の主鎖骨格を選択的に活性化し、官能基導入による機能化に取り組む。まず、汎用高分子であるポリスチレンを基質として、HAT触媒による機能化反応の原理検証を行った後、様々な汎用高分子、グリーン触媒反応を適用して一般性を示すとともに、より高難度な変換や複雑な構造をもつ高分子材料創製へと展開する。
    本年度は、次の1~3の計画に従い、研究を実施した。【1.HAT触媒の発生方法の検討】では、ポリスチレンの α 位(3 級炭素)上の水素ラジカルを引き抜くために最適なHAT触媒の発生方法について、電気化学的アプローチにより検討した。NHPI存在下、ポリスチレンのサイクリックボルタンメトリー測定を行ったところ、触媒電流が観測されたことから、電気化学的HAT触媒サイクルによるポリスチレンの活性化が可能であることを見出した。【2.電解HAT触媒を用いるポリスチレンの機能化】では、NHPIをHAT触媒として用いることによりポリスチレン主鎖上 α 位に選択的にラジカルを発生させた後、官能基導入を検討した。ヨウ素存在下、ポリスチレンの電解反応を行ったところ、ポリスチレン主鎖上 α 位にヨウ素が最大で約22%導入されることを見出した。元素分析やXPS測定により同定し、比較的安定な高分子を得ることに成功した。【3.ホウ素錯体を有する高分子の合成とラジカル源としての応用】では、光励起によりアルキルラジカルを発生させるホウ素錯体を含む高分子の合成に成功した。可視光照射によりラジカル発生源として機能することをすでに見出している。A03班長大宮教授との協創研究として進めている。
    このように、本年度はおおむね順調に進展した。今後は、より多彩な高分子ポスト機能化に取り組むとともに、班員との協創研究を一層充実させる。

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  • 濃厚電解液を用いるバイポーラ電解合成系の構築

    研究課題/領域番号:23H02001  2023年4月 - 2027年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

    稲木 信介

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    配分額:18460000円 ( 直接経費:14200000円 、 間接経費:4260000円 )

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  • 濃厚電解液を用いるバイポーラ電解合成系の構築

    研究課題/領域番号:23K26694  2023年4月 - 2027年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    稲木 信介

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    配分額:18460000円 ( 直接経費:14200000円 、 間接経費:4260000円 )

    本研究では、濃厚電解液やイオン液体(イオンのみから構成)などの高濃度イオンを含む電解メディア中でのバイポーラ電気化学駆動の原理検証を行い、従来検討されてきた希薄電解液を用いるバイポーラ電気化学とは異なる、新しい濃度領域でのバイポーラ電気化学の方法論を確立することを目的とする。
    本年度は、3種類のイオン液体を用いて、電場伝達効率、粘度、イオン導電率の測定を行った。粘度が大きい、すなわち導電率が小さいイオン液体に関しては希薄電解液系に近い電場伝達効率を示すことが明らかとなった。電場伝達効率に違いはあるものの、いずれのイオン液体を用いた場合においてもバイポーラ電極を駆動できることを見出した。次に、バイポーラ電解重合によってファイバー上の導電性高分子構造体を与える3,4-エチレンジオキシチオフェンをモノマーとして、各種イオン液体中でバイポーラ電解重合を試みた。その結果、バイポーラ電極末端からファイバー上あるいは粒塊状の高分子が析出し、それぞれ異なるモルフォロジーを示した。電場伝達効率に加え、モノマー(小分子)の拡散係数も重要なパラメーターであると考え、電気化学測定により小分子の拡散係数を測定し、モルフォロジーに与える効果について明らかにした。
    このように、従来のバイポーラ電極発現条件とは真逆な高濃度電解液を用いることができることを見出し、バイポーラ電気化学における新しい可能性を見出したと言える。一方で、高粘度電解液であるがゆえに導電性高分子ファイバーの形状制御が困難であることが課題となった。今後は、研究計画に沿って、濃厚電解液(電解質+有機溶媒)を用いた場合の溶液物性を調査し、バイポーラ電気化学に利用するために最適な電解液濃度の検討を行う。これにより、得られる導電性高分子ファイバーの形状や成長速度の制御を達成する。

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  • 無給電式バイポーラ電解反応システムの構築

    2022年 - 2028年

    科学技術振興機構  戦略的な研究開発の推進 創発的研究支援事業 

    稲木 信介

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    担当区分:研究代表者 

    本研究では、研究提案者のこれまでの研究を通じて新たに着想した無給電式のバイポーラ電解反応システムの確立と社会的価値創出に挑戦します。電解反応でありながら給電を必要としないユニークな電気化学系を俯瞰し、その駆動原理の本質的理解と技術の確立に加え、新規反応場や微小エネルギー利用応用を広く探索しながら、有害物質の検出や分解などを含む社会的ニーズを踏まえた挑戦的な課題に取り組みます。

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    J-GLOBAL

  • 電解合成と電気泳動とのシナジー効果を利用した高分子材料創製

    研究課題/領域番号:20H02796  2020年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    稲木 信介

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    配分額:17550000円 ( 直接経費:13500000円 、 間接経費:4050000円 )

    π共役高分子やレドックス活性高分子(以下、導電性高分子)はその電荷移動特性や光学的特性、電気化学特性などから有機エレクトロニクスやエネルギーデバイスへの利用が期待されている。優れた素材開発が急伸する一方で、それらのデバイス実装を目指す上での成型プロセス(製膜・微細構造)は発展しているとは言い難い。有機エレクトロニクスの実現に向けた導電性高分子を配線する技術やエネルギーデバイス用に高表面積微細構造を作製する技術は複雑な装置に依存する。これら制約から脱却するため、高分子材料合成と実装プロセスを結ぶ新しい方法論の提案と、既存の枠組みにとらわれない新しい学理の構築が必要となる。
    本研究では、導電性高分子の合成とその効果的な成型プロセスまでを一貫して意識した新しい方法論の開発を目的とする。具体的にはモノマーの電解重合の際に、電場による電気泳動効果を利用して自在に製膜あるいは高密度成型する。具体的には、(1)モノマーの電気泳動効果を利用した高密度導電性高分子シリンダーの創出、ならびに(2)導電性高分子の薄膜状自発成長の方向制御、について取り組む。
    本年度は、課題(1)については、イオン性モノマーのテンプレート電解重合について検討した。アニオン性モノマーの電解酸化重合やカチオン性モノマーの電解還元重合ともに電気泳動のアシストを受けて高密度シリンダー構造を得ることに成功した。課題(2)については、交流バイポーラ電解重合法において電解メディアとして新たに高濃度電解液を用いた検討により、高導電性の高分子ファイバーを得ることに成功した。初期的な検討ながら、高濃度条件下でのバイポーラ電気化学という新しい概念の創出に寄与すると期待される。

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  • 電気化学発光イメージングに基づく導電性高分子ファイバーの形状制御

    研究課題/領域番号:19F19769  2019年11月 - 2022年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  特別研究員奨励費

    ビラニ エレナ, 稲木 信介, VILLANI ELENA

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    配分額:2300000円 ( 直接経費:2300000円 )

    本研究では、バイポーラ電解重合法において、電気化学発光(ECL)を導入することにより、成長する導電性高分子ファイバーまたは薄膜の成長方向や次元を制御することを目的とする。当研究室ではこれまでに、交流バイポーラ電解重合により導電性高分子ファイバーまたは薄膜が電場方向に自発成長する挙動を見出しているが、成長する導電性高分子自体がバイポーラ電極として振舞うため、成長とともに徐々に高電圧が印加され、樹枝状に成長してしまうことが課題であった。そこで本研究では、バイポーラ電解重合中に共存させた発光団のECLシグナルを検出し、バイポーラ電極の活性サイトを可視化するとともに、フィードバック制御により印加電圧を自動制御する。これにより活性サイトの局在化を達成し、電解重合の過剰反応を抑制することができるため、成長制御が期待される。
    昨年度は、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)薄膜をバイポーラ電極化した際にECL発光を観測するための反応系最適化に成功した。
    今年度は、EDOTモノマーのバイポーラ電解重合中、in situでECL発光を検出できるかどうか検討を行った。ルミノールのECL系において、EDOTの電解重合を行ったところ、バイポーラ電解重合初期にはバイポーラ電極末端からECL発光が観測されたものの、PEDOTが析出するにつれて発光は減衰した。消光により導電性高分子の生成をレポートする分析法としての可能性も示唆された。また、関連研究として、バイポーラ電極の電位分布をECLにより可視化する方法を見出し、種々のバイポーラ電極系での実証に成功した。

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  • 外部電場により駆動するワイヤレス電解反応システムの構築

    2018年 - 2021年

    科学技術振興機構  戦略的な研究開発の推進 戦略的創造研究推進事業 さきがけ 

    稲木 信介

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    担当区分:研究代表者 

    本研究では、外部電場により駆動するワイヤレス電極(バイポーラ電極)の概念を発展させ、電解質使用量の削減かつ電気量をモニター可能な分割バイポーラ電極を用いた実用的電解合成系を設計します。各種計測技術やシミュレーションを駆使しながら、種々の電解反応への応用を検討し、低環境負荷の有機電解合成システムとして確立することを目標とします。

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    J-GLOBAL

  • サステイナブル電解合成を指向したバイポーラ電気化学の新展開

    研究課題/領域番号:17H03095  2017年4月 - 2021年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    稲木 信介

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    配分額:17160000円 ( 直接経費:13200000円 、 間接経費:3960000円 )

    本研究課題では、バイポーラ電気化学における低電解質濃度条件や電気泳動と電解反応の協働効果などに着目し、グリーン電解合成や新規材料合成プロセスの開発を目的としている。昨年度までに、導電性高分子ファイバーや薄膜の自発成長挙動の解明と一般性の確立、および環境調和型合成法であるバイポーラ電解フッ素化法をモデル反応を用いて実証に成功している。本年度は、グリーン電解合成に関する研究として、フロー式のバイポーラ電解セルの開発と各種電解反応への応用について、また、新規材料合成プロセスに関する研究として、導電性高分子のテンプレート合成について検討した。
    バッチ式のバイポーラ電解セルの開発にはすでに成功しているため、その電解液条件や電解パラメーターを参考にして、より生産性の高いフロー式のバイポーラ電解セルの設計を行った。モデル反応として実証している有機化合物のベンジル位電解フッ素化反応をはじめ、芳香族カップリング反応についても検討し、低電解質濃度条件でありながらもフロー式電解合成が中程度の収率で進行することを見出した。
    バイポーラ電極に固定化したポーラスアルミナ膜を用いるテンプレート電解めっき(無機合成)にはすでに成功し、イオン種の泳動が効果的に働くことを実証しているため、その知見をもとに、イオン性モノマーのテンプレート電解重合を検討した。ルテニウムトリスビピリジン錯体のビニル誘導体の還元的電解重合をモデル反応とし、バイポーラ電極上におけるテンプレート電解重合ならびに導電性高分子シリンダーアレイ創製に成功した。

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  • 導電性微粒子の異方的電解修飾に基づいた元素ブロック創製

    研究課題/領域番号:15H00724  2015年4月 - 2017年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  新学術領域研究(研究領域提案型)

    稲木 信介

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    配分額:6240000円 ( 直接経費:4800000円 、 間接経費:1440000円 )

    バイポーラ電極の原理に従えば、導電体(微粒子、ワイヤー、板など)の両端において陽極部位と陰極部位を発現させることができる。昨年度、金線をバイポーラ電極として芳香族モノマーの酸化重合を試みた結果、金線末端から導電性高分子(PEDOT)ファイバーが樹枝状に成長し、導体間をネットワーク化することに成功した。今年度は、電解反応場の空間制御により、導電性高分子ファイバーの一次元成長を試みた。
    PEDOTファイバーが樹枝状成長した理由は、成長中のPEDOTファイバー先端が電極として振舞うため、四方から拡散してきたEDOTモノマーが様々な位置で重合したためである。そこで、バイポーラ電極周りのモノマー供給を制限することで、枝分かれの少ないPEDOTファイバーが作成できると考えた。バイポーラ電極となる金線をカバーガラスで覆い、数十マイクロメートルの微小空間を作成した。EDOTの交流バイポーラ電解重合を行ったところ、金線両端から直線状のPEDOTファイバーが成長した。SEM観察により、ファイバー径は10マイクロメートル程度であり、細かな枝分かれ構造を有しながらも、電場方向に一次元成長していることが分かった。微小空間の導入によりモノマーの供給を制限した結果、ファイバー側面からはPEDOTが成長しなかったためである。すなわち、電解初期には、金線末端がバイポーラ電極として駆動し、EDOTの電解重合、PEDOTファイバー成長が進行する。その後、生成したPEDOT周辺ではモノマーが枯渇し、バイポーラ電極として振舞うPEDOTファイバーの側面からのモノマー供給が途絶える。一方、ファイバーの成長進行方向からはモノマーの供給が継続的にあり、その結果、一次元成長したものと考えられる。モノマー濃度の効果、マイクロ空間の厚みの効果について種々検討しており、上記考察を裏付ける結果を得ている。

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  • 電位勾配転写に基づく機能性高分子材料創出

    研究課題/領域番号:26708013  2014年4月 - 2017年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究(A)

    稲木 信介

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    配分額:20020000円 ( 直接経費:15400000円 、 間接経費:4620000円 )

    本研究課題では、バイポーラ電気化学の織りなす自在な電位分布を利用した種々の傾斜表面修飾、材料合成について検討した結果、傾斜ポリマーブラシや局所的電解めっき、導電性高分子ファイバー成長、パターニング応用といった多くの興味深い成果をあげることができた。さらに、交流バイポーラ電解法という新しい方法論を確立することに成功した。所期の目的を十分に達成するとともに、当初予想していなかった発見から新しい方向に研究を発展させることができた。

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  • 二官能性金属微粒子を元素ブロックとする高分子材料創製

    研究課題/領域番号:25102511  2013年4月 - 2015年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  新学術領域研究(研究領域提案型)

    稲木 信介

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    配分額:7020000円 ( 直接経費:5400000円 、 間接経費:1620000円 )

    平成25年度に確立した交流バイポーラ電解法に基づき、本年度はバイポーラ電極両端における芳香族モノマーの電解酸化重合について検討した。グラッシーカーボン微粒子をバイポーラ電極化させ、交流バイポーラ電化法によりピロールの電解重合を行ったところ、微粒子両極においてポリピロールの析出が見られ、異方的に電解修飾することができた。また、芳香族モノマーとしてエチレンジオキシチオフェンを用いた場合、その重合体は膜として析出するのではなく、直径数マイクロメートルのファイバーが電場方向に成長する挙動が観察され、隣り合う微粒子同士を連結した。すなわち、導電性微粒子同士を導電性高分子ファイバーが架橋した構造体を得た。全くの予想外の結果であったが、電解重合においてテンプレートフリーなファイバー成長は他に例がなく、非常に画期的な合成法を見出した。導電性高分子ファイバーは使用するモノマー、溶媒、周波数、支持電解質に依存した様々なファイバー径やモルフォロジーを示し、その生成メカニズムについても考察することができた。交流バイポーラ電解法の実験条件が様々に影響し合ってファイバー成長へと繋がった。本年度の研究実施計画に記載していた、バイポーラ電気化学を用いた元素ブロック微粒子の高分子化についても同時に達成することができた。二年間にわたる研究計画はほぼ達成され、これまでにない新しい材料合成法の種を発見することができ、今後の関連研究に弾みをつけることができた。

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  • 固相反応場を活かした高分子のパラレル反応法の構築

    研究課題/領域番号:23750172  2011年 - 2012年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究(B)

    稲木 信介

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    配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )

    本研究課題では、陽極酸化反応および陰極還元反応をワンポット中で同時に行うことで、1種類の共役系高分子から2種類の生成高分子を得ることに成功し、従来法では不可能であった高分子のパラレル反応という概念を確立するに至った。両極利用することで電流効率に優れ、環境低負荷型の反応手法であることを示した。さらに、バイポーラ電極を用いることで新しい傾斜材料やパラレル反応場の構築にも成功した。所期の目的を達成すると共に、予想外の進展があった。

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  • 高分子電解反応による機能性高分子の創製

    研究課題/領域番号:20850015  2008年 - 2009年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究(スタートアップ)

    稲木 信介

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    配分額:3276000円 ( 直接経費:2520000円 、 間接経費:756000円 )

    本研究は、「有機電解合成」と「高分子反応」の融合により、「高分子電解反応」という新規分野の開拓を目的とした。導電性高分子の塗布膜を電極上に作成し電解反応を行うことで、固相反応でありながら選択的かつ定量的な分子変換に成功した。本系では電解フッ素化や塩素化などが適用可能であることが見出され、また、反応機構の解明にも成功した。以上、当該期間内において高分子電解反応の基礎を確立することができた。

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  • 二原子架橋構造を有するヘテロ原子含有ポリビニレンの新規重合法

    研究課題/領域番号:06J02793  2006年 - 2007年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  特別研究員奨励費

    稲木 信介

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    配分額:1900000円 ( 直接経費:1900000円 )

    本研究では、環状イオウ化合物の酸化二量化反応を利用した含イオウポリビニレンの新規合成法の確立と、さらにはその手法をイオウ以外のヘテロ元素に発展させ、種々のヘテロ原子含有ポリビニレンの合成を目的とした。まず、チオケテンダイマー類の酸化重合法をさらに確立されたものとすべく、これまでに行ってきたジチアフルベン類の酸化二量化重合を含め、その重合メカニズムや反応条件の最適化を検討した。最近の研究成果として、酸化二量化重合においてモノマーの溶解性や酸化電位等が重合反応性に大きな影響を及ぼすだけでなく、ポリマーの平面性をも変えられることが見出されており、様々な条件検討を行った。チオケテンダイマー類の酸化重合に関してはシリルチオケテンダイマーの酸化重合を取り上げ、詳細に重合検討を行うと共に、紫外可視吸収スペクトルやサイクリックボルタンメトリー測定からポリチオケテンダイマーの持つ光学特性や電気化学特性について様々な知見を見出した。さらにこのイオウ原子含有ポリビニレンに対し、電子受容体と電荷移動錯体の形成について調べ、得られた錯体の導電性が大幅に向上することが見出された。また、高次構造を制御し、さらなる特性向上を目指し、含イオウポリマーの積層化についても様々に検討した。
    平成19年度、これらの結果に関連する4報を学会誌上に発表した。

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  • イオン液体を反応メディアとする有機電解合成

    研究課題/領域番号:17073008  2005年 - 2009年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  特定領域研究

    渕上 壽雄, 稲木 信介, 田嶋 稔樹

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    配分額:43000000円 ( 直接経費:43000000円 )

    イオン液体は不揮発性、難燃性で導電性に優れ、しかも再利用可能なことから環境調和型合成プロセスに好適の反応媒体といえる。一方、クリーンな電気エネルギーを用いる有機電解合成には有機溶媒が多用されてきた。イオン液体を電解溶媒に用いれば有機溶媒を使用しない環境調和型有機電解反応プロセスが開発できるはずである。そこで、本研究では、フッ化水素酸塩イオン液体中での様々な有機化合物の電解フッ素化、超音波照射による電解フッ素化の高効率化、イオン液体固定型メディエーターによる電極触媒的脱硫フッ素化、イオン液体中での高分子化合物の電解脱硫黄フッ素化、イオン液体中での環化反応とそのポリマー合成への応用などについて検討し、所期の目的・計画をほぼ達成した。ここで開発した電解合成プロセスは今後、新規医農薬、電池材料・電子材料などの開発に大いに資するものと確信する。

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